茂山千之丞さんをしのぶ 京都で市民狂言会茂山千之丞さんをしのぶ市民狂言会で「福の神」を演じる茂山千作さん=7日夜、京都市左京区 4日に死去した大蔵流狂言師の茂山千之丞さんが中心的に企画を担ってきた「市民狂言会」が7日、京都観世会館(京都市左京区)で開かれ、ファンらが故人をしのんだ。 市民に気軽に狂言に親しんでもらおうと、京都市が1957年にスタートした企画で、人気が高かったのは千之丞さんによる演目前の「狂言こぼれ話」。演目の見どころのほか、作品にまつわる裏話を披露して、狂言の面白さを伝えてきた。 この日は狂言師丸石やすしさんが代わりに舞台に立ち「何となく空気が重い気がするが、いつもの通り楽しんでほしい」と観客に語りかけ、千之丞さんの兄で人間国宝の千作さんらが「福の神」などを上演した。 京都市西京区の神杉仁美さん(50)は「近寄りがたい古典芸能の世界にすっと引き込んでくれた」と思いをはせた。 【共同通信】
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