中国電力は20日、柳井火力発電所(柳井市)の基幹設備であるガスタービンの交換工事に着手した。効率のよい最新装置にして、燃料使用量や二酸化炭素(CO2)の排出量を削減する。ガスタービン交換は1990年の営業運転の開始以来初となる。
同発電所は1、2号の両系列で出力計140万キロワット。老朽化した1号系列のガスタービン全6台を2013年6月までに順次、燃焼温度が高い新タービンに替える。工事完了後の発電効率は現在より4・1%アップ。同じ発電量で、液化天然ガス(LNG)の消費量が約1割カットできるという。
LNG発電は石炭・石油よりCO2排出量が少ない。柳井発電所の効率化で、石炭、石油を使う他の火力発電所の受け持ち発電量を減らせる。このため、中電全体のCO2の排出は、年間排出量の0・6%、約20万トンを削減できるとしている。
【写真説明】全6台が最新式に交換される中電柳井発電所の1号系列のガスタービン
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