広島市が解体工事に着手した旧市民球場(中区)で20日朝、球場本体の取り壊し作業が始まった。戦後復興のシンボルとして市民に親しまれた球場は来年度中に姿を消し、広場などに生まれ変わる。
委託業者が解体用の重機3台を用意した。広島東洋カープのベンチがあった一塁側スタンドの客席部分を、グラウンドの内側から崩していった。
市は本年度、一塁側と正面を解体する予定でいる。保存する外野スタンドの一部を除き、来年度内に解体を終える。
市は9月1日、市議会の廃止条例案可決を受けて球場を閉鎖。球場跡地には2013年春までに大規模イベントも誘致できる緑地広場などを整備する。一方、市民団体が広島地裁に解体差し止めを求める訴訟を起こしている。
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【写真説明】重機で取り壊しが始まった旧広島市民球場の一塁側スタンド
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