Google eBooks、300万タイトルでローンチ。iPhone & Androidアプリも
Google Editionsの名前で予告されていたグーグル版電子ブックサービスがついに公開されました。名前はシンプルにGoogle eBooks。電子ブックストア Google eBookstore との同時ローンチです。eBookstoreが取り扱うコンテンツは(主に著作権切れの)無料本を中心に300万タイトル以上。せっせと書籍のスキャンを続けていたGoogle Booksプロジェクトの成果そのものです。eBookstoreを訪れるだけで、すでにPride and Prejudice(日本名「高慢と偏見」。ゾンビが出てこないほう)といった無料本3冊が「購入済」になっているのは、なかなか面白いところ。もちろん有料本の販売も米国限定ながらはじまっており、その数はすでに数十万タイトルに登ります。Stieg LarssonのMillenniumシリーズといった人気作や、Jonathan FranzenのFreedomといった新刊本もちゃんとラインナップ。また、すべてのコンテンツをGoogleが取り扱うわけではなく、Powell'sやAlibrisといった独立系書店のオンラインストアからも対応コンテンツを購入できるというのは、他の電子ブックサービスではあまり見られない面白い特長です。
Google eBooks自身の特長は、書籍の閲覧にウェブブラウザを用いる点です。モダンなブラウザであればPC、タブレット、スマートフォンといった端末の種類を問わず閲覧できます。書籍内の検索や、フォントサイズの変更といった設定にも大半の書籍で対応。さらにiPhone / iPad / iPod touchとAndroid向けには専用アプリがあるほか、NookやSony Readerといった端末へ転送する用にEPUB / PDF形式も用意されているという準備の良さ。ただしAdobeのDRMを利用しているため、現状Kindleは対応していません。今後はAmazon vs Googleを軸に動いていくことになるのでしょうか。いずれにせよどんどん電子ブックサービスの基準が上がってきている今日この頃、来年は間違いなく淘汰の年となりそうです。続きにはいつものGoogle公式解説動画。