射撃訓練:愛妓峰灯塔7年ぶりライトアップ

北の将兵十数人が集中観測、あすにも点灯

 韓国軍当局がこのほど、西部戦線の最前線にある愛妓峰灯塔(京畿道金浦市)のライトアップを7年ぶりに許可したことをめぐり、北朝鮮軍が同地点の観測を強化するなど、打撃準備の動きを見せていることが分かった。

 韓国政府の消息筋は19日、「北朝鮮軍が最近、京畿道金浦市の漢江河口にある愛妓峰灯塔を集中的に観測するなど、打撃準備と思われる動きを見せており、多角的な対策を立てている」と語った。

 北朝鮮側では最近、軍の将校などおよそ10人の将兵が集まり、双眼鏡などで愛妓峰灯塔の準備作業を監視する様子が確認されたという。

 愛妓峰灯塔をめぐっては、04年6月に行われた第2回南北将官級軍事会談で、軍事境界線地域での宣伝活動中止に双方が合意したことで、ライトアップが中断していたが、北朝鮮による延坪島砲撃事件を受け、北朝鮮に対する心理戦の再開という観点から点灯再開が決まった。愛妓峰灯塔は現在までそのまま保存されており、点灯式は21日ごろ行われる予定。軍当局は、北朝鮮が21日以降、愛妓峰灯塔を無反動銃などで射撃する可能性もあるとみている。

北朝鮮が打撃準備の動きを見せていることが分かった、西部戦線の愛妓峰灯塔。写真は、2001年12月の点灯式の様子。/全基炳(チョン・ギビョン)記者

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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