北朝鮮砲撃:「射撃訓練は37年間行ってきた主権行為」

韓国政府、悪天候でない限り実施する方針

 延坪島周辺での射撃訓練に対し、北朝鮮が脅迫を繰り返したり、中国やロシアが反対を表明しているが、韓国軍は早ければ20日、予定通り訓練を行う意向だ。

 国防部のある幹部は19日、同部の担当記者らと面談し、延坪島周辺での射撃訓練について、「必ず実施する。問題は日にちだけだ」と語った。

 同幹部はまた、「延坪島周辺での射撃訓練は、韓国軍が37年間にわたり、毎月行ってきた主権行為だ。朝鮮王朝時代のように、わが国の国力が弱かった時代には、強国が何か言えば影響を受けたが、今やわが国はそんな国ではない」として、あくまでも訓練を実施する意向を表明した。だが、「天気が良くない場合、訓練を延期するのか」という質問に対しては、「そうだ」と答えた。一方、政府関連の消息筋は、「20日はいい天気になるとの予報だが、朝は霧がかかる可能性があるという。霧が晴れて、天気が良くなれば、20日に必ず射撃訓練を実施するだろう」と語った。曇りか霧がかかった場合、訓練の実施に影響を与えるというわけだ。

 大統領府の幹部も、「延坪島周辺での射撃訓練は、韓国の主権にかかわる事項であり、国連安全保障理事会(安保理)での論議に影響されるような問題ではない。天気以外の問題については考慮せず、予定通り訓練を実施すると聞いている」と語った。

 なお、軍当局は非常時に備えて医療団を待機させる一方、空軍の戦闘機F15K、KF16を待機させ、非常時の出撃に備える態勢を維持する方針だ。また、在韓米軍は、北朝鮮に関する情報の分析を行う担当者や、通信・医療要員など約20人を延坪島での任務に当たらせるという。

ユ・ヨンウォン記者

権大烈(クォン・デヨル)記者

【ニュース特集】北朝鮮砲撃、緊張高まる韓半島

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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