射撃訓練:延坪島での防衛訓練は74年から毎月実施
早ければ20日にも実施される西海(黄海)・延坪島周辺での海兵隊による海上砲撃訓練は、毎月定期的に実施されている通常の防衛訓練だ。軍関係者は19日、「延坪島とペンニョン島の海兵隊は毎月1回ずつ砲撃訓練をすることになっている。昨年は訓練を10回実施、今年に入ってからは8月に2回、9月に1回、訓練した」と述べた。この関係者は「今年、延坪島・ペンニョン島で訓練を計画通り実施できなかったのは、1月に北朝鮮軍が北方限界線(NLL)近くで砲撃による挑発をしたり、3月に韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件が起きたりしたためだ。気象条件さえ問題なければ、訓練は通常通り行われるだろう」と語った。
海兵隊や軍事専門家などによると、韓国海兵隊が延坪島に進出したのは韓国戦争(朝鮮戦争)の最中だった1951年1月で、同島に105ミリけん引砲が配備されたのは74年だった。このときから、延坪部隊の海上砲撃訓練は年中実施されている。
軍関係者は「歩兵小銃手が自身の技術力維持と発展、武器が正常に作動するかどうかを確認するため定期的に銃を撃つように、砲兵も計画に基づき砲撃訓練をする。37年間続いている訓練について、北朝鮮側が『戦争行為』うんぬんするのは、一言で言えば非論理的」と語った。
韓国軍当局は、この訓練が防衛的性格である点も強調している。今回の海上砲撃訓練区域は、延坪島西南の横40キロ、縦20キロという広さで、この区域内に任意で決められた海上の特定地点にK-9自走砲、105ミリけん引砲、バルカン砲、81ミリ迫撃砲などを一斉に撃つ同時弾着射撃(TOT)方式で発射することになる。軍関係者は「射撃は当然、西海の北方限界線(NLL)南側で行われる。特に、砲弾が落ちる地点は、NLLから少なくとも10キロ以上は南側に離れた場所になると聞いている」と話している。
張一鉉(チャン・イルヒョン)記者