韓国、延坪島できょう射撃訓練　北は反発、住民ら防空壕避難

　【ソウル共同】韓国軍は２０日、北朝鮮から砲撃を受けた韓国・延坪島周辺の黄海で、砲撃に伴い中断されていた海上射撃訓練を同日再開すると発表した。延坪島の住民らに防空壕へ退避するよう命令が出され、訓練開始時間について聯合ニュースは「午前１１時～正午の間が有力」と報道した。訓練は同日中に終了予定。

　韓国が黄海上の軍事境界線と位置付ける北方限界線（ＮＬＬ）に近く、北朝鮮が「領海」と主張する水域。北朝鮮は反発して再砲撃の可能性を警告しており、韓国内では緊張が高まっている。

　韓国軍は新たな武力挑発を受けた場合、自衛権行使として戦闘機やミサイルで、北朝鮮の軍基地などを精密攻撃する方針を決定済み。厳戒態勢を取っている。

　延坪島には住民ら計約２８０人が滞在中で、防空壕に避難した。