首相、小沢氏ときょう会談　議決無視なら離党勧告の強硬論も　党内対立が最終局面へ

　菅直人首相は２０日午前、衆院政治倫理審査会への出席を促すため、民主党の小沢一郎元代表と会談する。小沢氏は自らの政治資金問題に関する司法手続きが始まることを理由に拒否姿勢を変えない見通しだ。決裂した場合、党執行部は年明けの通常国会前の招致議決に踏み切る方針で、先の党代表選から続く「反小沢ｖｓ親小沢」の党内対立は決定的な局面を迎える。

　小沢氏は既に岡田克也幹事長に政倫審への出席拒否を明言しており、首相の説得に応じる可能性は低い。逆に、首相に党運営の見直しを求める可能性もある。

　首相は通常国会で公明党などの協力姿勢を引き出すため、早期に政治とカネの問題にけじめをつけたい考え。支持率低迷から抜け出すため「脱小沢」の姿勢を鮮明にする狙いもある。執行部内には、小沢氏が招致議決を無視する形で政倫審に出席しなかった場合、離党勧告などの処分に踏み切るべきだとの強硬論が出ている。