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　団塊の世代の定年退職によって起こる「2007年問題」などで、あらためて定年後の田舎暮らし、農林漁業への就業などが注目されています。農林水産省では以前から、未経験ながら農林漁業をやってみたいという人を支援するさまざまな施策を実施してきましたが、今年は政府全体で推進する「再チャレンジ」支援策の一環として、大々的なキャンペーンを行うことになりました。

　団塊世代には「人生二毛作」、若者向けには「スローライフ & ジョブ」をキャッチフレーズに、幅広い層に、田舎を舞台にした新しいライフスタイルを提案していく予定です。

　6～7月の2カ月間、農林水産省と地元ラジオ局が共同して全国9都市でシンポジウムイベント「農林漁業ことはじめトークフェア～新しい人生に、いま再チャレンジ！」を開催します。各ラジオ局の人気パーソナリティが司会を務め、農林漁業と深い関わりを持つ著名なメインゲストのトークショーのほか、各地域で実際に再チャレンジに成功した方々を交えたパネルディスカッションもあります。

　また、各ラジオ局での特別番組や、インターネットの総合情報サイトで具体的な支援策などをお知らせしていきます。

　5月24日には都内で記者会見が開かれ、東京での最初のイベントに登場する麻木久仁子さんと大桃美代子さんも出席。今年から故郷の新潟県魚沼市で稲作を始めたという大桃さんが「田植えが終わったばかりです。水田で働くと、地域の人々のつながりを強く感じることができる」と農業の魅力を語ると、麻木さんも「私も挑戦してみたい。大桃さん、失敗が少なそうな作物を教えてください」などと話していました。