「大阪」(19日、大阪ミナミムーブオンアリーナ)
大阪最強決定トーナメント「天王山」2回戦4試合が行われ、メーンでは2冠王者・空牙が、かつてタッグチーム「ムチャルチャ」を結成していたツバサに薄氷の勝利。大阪プロ初の3冠王へ大きく前進した。空牙のほか、秀吉、原田大輔、タイガースマスクが準決勝へ駒を進めた。
ゴング直後に両者が握手。意外なほど静かな立ち上がりだったが、次第に空牙が本領発揮。場外でのイス攻撃を皮切りに、チョーク攻撃、さらにはセコンドのヲロチ&HAYATAが暗躍。ドラゴンスリーパーで締め落とされた場面も、3カウントを取られたはずの場面も、仲間の巧みな介入で脱出した。実質的な3対1のハンデ戦の中、パウダー攻撃で視界を奪っての顔面スタンプ、最後はスズメバチで勝負を決めた。
JOKERの力を総動員しての勝利。空牙は「さすが、あいつのルチャは一級品やった」と、かつてのパートナーの実力を認めつつも「一番の難敵ツバサを退けたわけやから、もう問題なし」とほくそ笑んだ。「栄冠を手にするのはJOKERの使命。大阪プロレスの頂点に立って新年を迎える」。団体史上初の3冠王へあと2勝。止められるものなら止めてみろ。