「デイリー主催・第57回全日本新人王決勝戦」(19日、後楽園ホール)
原隆二(大橋)が“因縁の対決”に完全決着をつけた。西軍代表の伊藤秀平(真正)とは高2の選抜大会準決勝で対戦し、15ポイントの大差(RSC)で下した。リベンジに燃える伊藤を真っ向勝負で迎え撃ち、見事に5回TKO勝利で退けた。
何度も強打をコンビネーションでヒットさせ、最後はたたみかけるような連打でレフェリーストップを呼び込んだ。「(伊藤は)気持ちが強くて打っても打っても倒れなかった」と振り返り、「(アマチュア時代に勝っていても)プロで逆に負けてしまう人もいるんで勝てて良かったです」。宿敵を返り討ちにし、安どの笑みを浮かべた。
静岡・飛龍高時代に高校4冠を獲得したが、卒業後はJRA競馬学校に入学。少し回り道したが、一気に日本一まで駆け上がった。「(競馬学校で)人生の厳しさを経験した。結果的には入学して良かった」。競馬界での経験が、リングで花開いた。