青少年健全育成条例

IMG_6807_4.jpg
先週、ようやく今年の都議会が終わった。最も注目された青少年条例の改正案は、6月議会で否決された内容が大幅に修正され、懸念材料が軽減したことから賛成多数で可決された。
この一ヶ月間は関心のある全国の皆様からメールや手紙でご意見を頂いた。
「絶対に反対します」とか「言論の自由を奪わないでほしい」といった意見が多く、僕もこうした意見を参考に条例案を慎重に審議してきたつもりだ。
一方で、限度を超えた性描写のマンガが氾濫している現実もあり、これを規制をしてほしいと願う声があるのは当然といえる。
常人には気持ち悪いとしか言えないようなマンガ(小学生を教師が犯すなど)を子どもたちから遠ざけることは、殆ど全ての人たちが賛成するはずである。
懸念されるのは規制の対象の拡大解釈で、ピンポイント規制のつもりが次第に拡大適用されることだろう。この点について、僕らも最大限慎重に議論を尽くし、条文の一字一句まで目を凝らしてチェックしてきた。さらに規制対象のマンガを指定する審議会の運用方法や審議時間まで調査研究してきたことは事実だ。
それでも権力の不当介入を懸念する声はあると思う。
不当介入を懸念して手をこまねくか、議会の監視を強化して条例を制定するかの選択を迫られた僕らは、責任を持って後者を選択させて頂いた。
この選択に議決した議員の一人として最後まで責任を負って行きたいと思う。
最後に多くのご意見をくださった皆様には、十分に返事をお返しすることができずに申し訳なく思っていますが、全部拝見できたとは言えませんが、大いに参考にさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。21:50