事件・事故・裁判

　宮崎県警は１７日、非番警官のスピード違反を見逃したとして、取り締まり現場の責任者だった高鍋署交通課の男性警部補（３１）を犯人隠避容疑で宮崎地検に書類送検し、停職１カ月の懲戒処分とした。また、現場にいた部下や監督責任のある上司ら計１０人を懲戒処分や内部処分とした。

　県警警務部によると、４月２５日午前、同県川南町の県道で、制限速度４０キロを３４キロオーバーで走行した延岡署の男性警部補（５６）を取り締まった際、警察官だと分かると「注意にとどめておきます」などと言って見逃した、としている。延岡署への匿名電話で発覚したという。

　また、スピード違反した延岡署の警部補は道交法違反容疑で書類送検し、停職３カ月の懲戒処分に。１７日付で退職した。

　長友重徳・首席監察官は「誠に遺憾であり、県民の皆さまに深くおわび申し上げます」とコメントした。【川上珠実】