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「内閣改造」と「小沢切り」焦点 菅政権先行きに暗雲 (1/2ページ)

2010.12.1 21:22
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政府・連合トップ会談の冒頭であいさつする菅直人首相=1日午前、首相官邸(桐山弘太撮影)政府・連合トップ会談の冒頭であいさつする菅直人首相=1日午前、首相官邸(桐山弘太撮影)

 今国会の3日閉会が固まったことを受け、菅直人首相は、平成23年度予算案の編成作業を本格化させるが、内閣支持率の急落で勢いに欠ける政権だけに難航は必至だ。また来年1月召集の通常国会に、問責決議が可決された仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国土交通相のまま臨めば、野党の反発で予算審議が立ち往生しかねない。打開策として考えられるのは、仙谷氏更迭を意味する内閣改造(仙谷切り)、あるいは小沢一郎元代表への国会招致や離党勧告(小沢切り)、連立組み替え…。だが、求心力を失った首相にはどれも至難の業だ。 

 「予算編成は今の内閣のままでやるにしても、通常国会がやってくる。仙谷さんをどうするんでしょう」

 11月29日夜、菅政権の行方に不安を隠せない民主党中堅議員から、こう質問された有力閣僚は「うーん…」と、うなるしかなかった。

 通常国会で予算審議が止まれば「首相退陣か、衆院解散・総選挙」に発展しかねない。これを回避するには、仙谷氏ら「問題閣僚」を交代させるしかない。

 内閣改造をめぐっては、首相の身内である菅グループからも、「人心一新を。次は江田五月官房長官がいい」などの声が出ている。

 だが、菅政権で仙谷氏は「圧倒的能力を持つ」(首相周辺)とみられている。仙谷氏を切れば、首相は「物理的にも精神的にも、もたない」(ベテラン)とさえいわれる。

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政府・連合トップ会談の冒頭であいさつする菅直人首相=1日午前、首相官邸(桐山弘太撮影)

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