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民主県連「党取り巻く環境厳しい」

2010年12月06日

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県連との懇談会であいさつする枝野幸男幹事長代理(右から2人目)=岐阜市美江寺町2丁目

民主党県連は4日、岐阜市を訪れた同党の枝野幸男幹事長代理に、内閣や党の支持率低下を食い止めるため、菅直人首相にリーダーシップの発揮を求める意見書を手渡した。背景には、尖閣諸島問題や閣僚の失言で党への逆風が続き、4カ月後に迫った統一地方選挙の候補者の擁立が進まない現状への強い危機感がある。
 昨夏の総選挙で政権交代を果たした民主党にとって、来春の統一選は、地方でも第一党の座を奪う「攻め」の選挙になるはずだった。しかし、同県連の準備は思うように進んでいない。県議選では、全27選挙区での候補者擁立を目指しているが、4日時点で、公認や推薦を決めたのは現職6人と新顔4人の9選挙区にとどまっている。
 園田康博県連代表は、擁立が進まない原因について「党をとりまく情勢(が影響していること)も否めない事実だ」と話す。
 県連によると、枝野氏は同日、統一選の選挙対策などを県連と話し合うために来県。連合岐阜とも懇談したほか、柳ケ瀬商店街で街頭演説をした。
 枝野氏に渡された要望書は「党を取り巻く環境は非常に厳しいと言わざるをえない。特に統一選候補者にとって風当たりは強く、大変厳しい選挙戦が予想される」と訴えた。そして、菅首相の政権運営に関する要望だけでなく、地方選挙での財政支援なども求めた。
 懇談会の後、枝野氏は園田氏と並んで会見したが、両氏とも発言に勢いはなかった。
 県議選で目指す議席数について質問された園田氏は「政権与党にふさわしい勢力になるよう全力を尽くしたい」と述べるにとどまり、与党を目指すとは明言しなかった。
 枝野氏も、枝野氏は、受け取った要望書については「党本部や首相に伝えたい。選挙の支援も幹事長と相談したい」とした。県議選全選挙区での候補擁立については、「まさに目標で、そこに向けて取り組むことが重要だ」と、候補者を立てられない結果でも容認すると受け取れる発言をした。(磯崎こず恵)

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