UPDATE1: 東京株式市場・前場=反発、米減税延長で円安進み輸出株しっかり
日経平均.N225 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
前場終値 10210.68 +69.58 前場終値 10210 +60
寄り付き 10200.16 寄り付き 10210
安値/高値 10184.32─10258.9 安値/高値 10180─10270
出来高(万株) 89136 出来高(単位) 26646
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[東京 8日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反発。3日の直近高値を
抜き、取引時間中としては約7カ月ぶりの高値水準をつけた。「ブッシュ減税」の延長や
アイルランドが2011年予算に関する最初の財政決議案を可決したことが好感され、買
いが先行した。米金利の上昇でドル高/円安が進んでおり、輸出株がしっかり。原油価格
が上昇し石油株も高い。市場筋によると、欧州系やアジア系など海外勢の買い観測が出て
いる。前場終盤に北朝鮮が海上に向け砲撃したもようとの報道で上げ幅を縮小させたが、
軍事演習のようだと別の報道が伝わり、影響は限定的だった。
東証1部騰落数は、値上がり1052銘柄に対し値下がり432銘柄、変わらずが
168銘柄だった。東証1部売買代金は6429億円。
輸出株や石油株など大型株がしっかりとなったが、業種別で値上がり上位は空運、ゴム、
紙パ、医薬品、ガラス・土石など内需系が中心。「ブッシュ減税」延長はある程度予想さ
れていたほか、アイルランドの2011年予算は今後複数の決議案を採決し、予算案の最
終的な採決は2月になる見通しとあって不透明感が払しょくされるまでには至っていない。
法人税の5%引き下げについても「5%というのはこれまでにも出てきた数字であり目
新しくはない。また支持率低下などで内閣の指導力にも疑問があるため、依然として不透
明感があり、株価への影響は限定的」(大手証券情報担当者)という。
海外勢の買いが続き、上値を切り上げており、強い地合いが維持されているものの、短
期的な過熱感が抜けないこともあって上値には慎重な動きとなっている。
市場では「ドル高・円安を受けて指数寄与度の高い輸出株が買われている。連日でアジ
ア勢の買いが目立っている。金融引き締め懸念などで新興国から日本への資金シフトが続
いているようだ。ただ国内勢の売りが継続して出ている。SQを控えていることもあり、
1万0250円のオプション権利行使価格の水準ではいったん上値を抑えられている」
(東海東京証券エクイティ部部長の倉持宏朗氏)との声が出ていた。
個別ではSUMCO(3436.T: 株価, ニュース, レポート)が大幅安。7日、2011年1月期の通期連結業績予想を
下方修正し、当期赤字が660億円(従来予想赤字120億円)に拡大する見通しと発表
したことが嫌気されている。シリコンウエハーの需要減などによる業績悪化に加え、国内
生産体制再編と希望退職者の募集に伴い特別損失230億円を計上することなどが主因と
いう。
またダイキン工業(6367.T: 株価, ニュース, レポート)も続落。米エアコンメーカー、グッドマン・グローバル(非
上場、テキサス州)買収に向けた協議に入ったとの一部報道で資金負担への懸念から売り
が続いている。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)
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