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谷亮子議員ら小沢派 政倫審招致反対で決起

民主党の小沢氏を支持するグループの会合に出席した谷亮子参院議員
民主党の小沢氏を支持するグループの会合に出席した谷亮子参院議員
Photo By 共同

 民主党は13日、役員会を開き、小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会招致問題をめぐり協議、今後の対応を岡田克也幹事長に一任することを決定した。岡田氏は近く小沢氏と会談し、自発的な政倫審出席を申し入れる方針。一方、党内の小沢氏支持派議員約35人が「招致議決反対」の決議文を採択し岡田氏に手渡し、役員会開催が遅れる場面もあった。激化するばかりの不毛な党内対立に、与党関係者からもあきれた声が出ている。

 役員会終了後の午後3時すぎ、岡田氏は党本部での会見で「政倫審に自ら出席し説明していただきたい」と、小沢氏の自発的な出席が望ましいとの考えをあらためて表明。菅直人首相は「国民と約束したことは実行した方が党にも本人にとってもいい」と述べた。

 党関係者によると、岡田氏が一両日中の会談を申し入れたのに対し、小沢氏側は近々返事をすると伝えたという。仮に政倫審で議決されても、強制力はない。

 役員会をけん制するように午前中には、原口一博前総務相や森ゆうこ参院議員ら小沢氏を支持する約35人が国会内で会合を開き「党内に混乱を招く暴挙を断じて許すことはできない。猛省を促す」と反発。約30人が党本部入りし岡田氏に決議文を手渡し猛抗議したため、役員会が約20分遅れの開始となった。申し入れを行った議員のうち約20人が会見し「政倫審が本人の申し出以外で開かれたことは一度もない」などと不満をぶちまけた。谷亮子参院議員も記者団に「執行部は(本来)政倫審を行う必要はないということを党として説明しなければいけない立場」などと語気を強めた。

 同日夕には、執行部の党運営が強引だとして、真の挙党体制構築のための両院議員総会開催を求める署名活動を開始。中心的役割を演じている議員は「(開催規定の)3分の1以上はすぐに集まる」と自信をみせた。

 岡田氏は当初、この日の役員会で招致議決の方針を決定する考えだったが、小沢氏支持派が執行部への反発を強めたため、決定を見送り、多数決も取らなかった。

 内閣支持率が下がり続ける中、執行部がこだわる小沢氏の政倫審招致問題。しかし、与党内からは「次は証人喚問となるし、野党から主導権を奪うことはできない。来年1月の通常国会を見据えて、何の国会対策にもならない」と突き放す声が上がった。

 小沢氏の政倫審出席は実現しそうになく、党内対立の落としどころとして「岡田幹事長に責任を取らせて辞任させ、同時に小幅な内閣改造を実施」(官邸関係者)ともささやかれている。参院で問責決議が可決された仙谷由人官房長官や馬淵澄夫国交相の処遇ともリンクしそうだ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年12月14日 ]

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