2010年12月15日22時47分
自民党の森喜朗元首相は15日、BS11のテレビ番組収録で「救国国民会議や賢人会議をつくるべきだ」と述べ、与野党の代表者が集まって憲法改正や安全保障、消費税と社会保障などにテーマを絞って協議する場が必要との考えを示した。
森氏は福田政権時代、当時の福田康夫首相と小沢一郎・民主党代表による大連立構想を仲介した。この日は大連立の実現には否定的考えを示したが、「どの党が政権をとってもやらなければならないテーマを解決しないと、国民は不安でしょうがない」と述べ、超党派の「賢人会議」を提案した。
森氏は小沢氏について「賢人かもしれない」としつつ、政治とカネの問題を国会で説明することに消極的なことには「政治家として答えなければならない」と批判した。
一方、森内閣で官房長官を務め、かつては森氏の懐刀だった中川秀直元幹事長も同日講演。政権交代後に民主党に対して「首相は第1党から選び、残る議員は全員、無党派になって救国政府を作るべきだ」として大連立を持ちかけていたことを明らかにした。その後の民主党の内紛や支持率の低下で断念したという。中川氏は「新しい日本の歴史を作るには、解散・総選挙の方が良い」と語った。