PJ: 高橋 清隆
亀井静香が吠えた! 日本を守るため政権関与の意義を強調
2010年12月17日 07:37 JST
日本人の魂に訴えかける亀井代表(撮影:高橋清隆、2010年12月15日) 
【PJニュース 2010年12月17日】国民新党の亀井静香代表が15日夜、都内で開かれた『月刊日本』(南丘喜八郎主幹)主催の講演会でマスコミにおもねる民主党政治を批判。70人を超える市民を前に、日本人の魂を守るため小政党でも連立政権にかかわる意義を強調した。
亀井氏は冒頭、「最近はもう、講演なんか断っている。大脳皮質で考える日本人がほとんどいなくなっているから。国民新党の支持率が0%だから言っているわけじゃないが、そういう中で政治家をやってる」と切り出した。
7月の参院選での惨敗や05年の郵政選挙を回想。郵政改革法案成立が民主党から反故(ほご)にされたことを01年の自民党代表選で小泉純一郎候補に政策協定を反故にされたことになぞり、「政治家は約束を破るのが趣味ですか」と皮肉った。
国民の郵貯・簡保資金350兆円を米国に貢ぐため「ゴールドマンサックスの書いた法律」を通した自民党と、民営化を促す世論をあおったマスコミを批判。「何も郵政だけじゃない。この日本が日本でなくなっている状況を、われわれは少数になっても、どんなことがあってもひっくり返さなければならない」と訴えた。
その上で、「政治家は商売人じゃない」と世論におもねる政治をけん制。「大塩平八郎が幕府を倒せると思って挙兵したのか。しかし、あのとき彼らが決起しなければ日本人の大事な魂が、生き続けることはできなかった」と、闘いの価値が数の多寡でないことを強調した。
零細な共済事業を存続させるための保険業法改正や中小企業金融円滑化法の成立・延長を例に、少数政党でも政権にとどまることによる功績を説明。その一方、郵政改革法案については「衆議院の3部の2条項を使えるよう、全部約束していた。菅さんが10日間延長すれば通っていた」と嘆いた。
また同日、菅総理と昼食を共にした際、『朝5時から勉強している』と自慢されたことを明かした。亀井氏は「そんなことしなくなって、政策を断行すればいい、政権を委ねられたのだから」と苦言したという。
「菅さんや仙谷さん、岡田さんにも言ったが、民主党は支持率を気にしすぎる。マスコミの調査なんかしょっちゅう変わるのに。気にしてたら何も言えなくなる。時には国民を敵に回してもやってみなはれ。やりたいことをやらないで支持されなかったらしょうがない」と実行を求めた。
経済政策については、小泉内閣以来の緊縮財政でGDPが40〜50兆も縮小したことを挙げ、予算編成が政治主導でなく財務省主導であることを指摘。11年度予算の歳出枠はわずか71兆円で固まっているが、「われわれが連立をやめたら、もっとひどい予算になる。腹を立ててやめるわけにいかないつらさがある」と吐露した。
脚光を浴びる事業仕分けについても「困るのは国民」と指弾。「最初のやつは自民党が作ったのを切ったが、今は自分たちがやったのを自分たちが仕分けてる。こんなばかなことがあるか。チンドン屋みたいなことをやって国民が喜んでる。国民がいかれてるんだ。それをマスコミが商売のネタにしている」とばっさり。
日本が権益を持つイランのアザデガン油田を米国の要請で手放したことや普天間の辺野古移設を盛り込んだ「共同宣言」に触れ、「独立国家としての誇りも何もない、よその国の機嫌を損ねずにやれば外交だと思っている。占領期と同じだ」と批判した。
会場の後ろにはテレビカメラが砲列を作っていたが、マスコミに容赦はない。「アメリカの言う通りにしないと何かあるのか。新聞やテレビが言うだけ。今日もマスコミが来ているが、どんな大変なことになるか、教えてくれ」と挑発した。
大政党の民主党と組む小党の立場について、「でっかい太刀だけが勝負に強いとは限らない。研ぎ澄ませたドスで懐に入ってスパッとやれば、倒せることもある」と比喩(ひゆ)。大戦翼賛政治にあらがった中野正剛(せいごう)や三木武吉、鳩山一郎の3人の奮闘を引き合いに、「少数でも心細く思うことはない」と胸を張った。
最後は「皆さん、頑張りましょう、政治家だけが世の中をつくっていくわけじゃない。今はメールもあるんだから、嵐のごとく、声なり提言なりをぶつけてみましょう。官邸や民主党がパンクするくらい」と鼓舞。会場を埋め尽くす参加者から万雷の拍手を浴びた。【了】
■関連情報
『亀井静香が吠える-痛快言行録-』高橋清隆(K&Kプレス)
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