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キルギスで議院内閣制始動 旧ソ連・中央アジアで初

2010年12月18日12時31分

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 【モスクワ=副島英樹】中央アジアのキルギスで17日、4月の政変を率いたオトゥンバエワ暫定大統領を支持する社会民主党と、政変で追放されたバキエフ前大統領派の議会第1党「アタ・ジュルト」など3党が連立政権を樹立、社会民主党のアタムバエフ党首を首相に選出した。インタファクス通信などが伝えた。

 強権的な大統領が居並ぶ旧ソ連・中央アジア諸国で初めて、大統領から議会に多くの権限を移した議院内閣制が始動することになる。

 連立を組んだ3党のうち、「アタ・ジュルト」の党首は議会議長に就任。新党「共和国」の党首は第1副首相のポストに就いた。6月の国民投票で承認された憲法改正で大統領の権限は狭められ、首相が政治の実権を握る。ただ、前大統領派も政権の一翼を担うことで、民主化改革が混迷する可能性もある。

 キルギス領内には、アフガニスタンへの補給拠点となる米国の基地と、ロシアの軍事基地が併存する。アタムバエフ新首相は17日、「常に戦略的パートナーだったロシアを最初に訪問する」と述べる一方、今後4年間は米国の基地の存続を認めるとも表明し、両国への配慮を見せた。

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