[PR]
ニュース:文化 RSS feed
三島由紀夫、没後40年で関連本ラッシュ “仮面”の素顔気さくな一面も (2/2ページ)
一方、「中央公論特別編集 三島由紀夫と戦後」(中央公論新社)は、論壇誌ならではの視点で「論客」としての姿を浮かび上がらせる。三島と論争した石原慎太郎・東京都知事(78)は、同書で「結局、あの人は全部バーチャル、虚構だったね。最後の自殺劇だって、政治行動じゃないしバーチャルだよ」と冷静に評しながら、「愛憎半ばという感じもあるけど、あの人のことは本当に好きだった」と述懐している。
没後40年の今年は三島の著作も好調だ。多くの作品が増刷されている。「金閣寺」など主要作のほとんどを文庫化している新潮社は「記録で確認できる限りの累計発行部数は2400万部以上」と説明している。