2010年12月14日に帝国ホテルで開催された、小学館のコミックグループの忘年会。毎年開催されているこの忘年会だが、今回の忘年会ではいつものように「来年も頑張りましょう」では終わらなかったようだ。

超有名カリスマ漫画家のかわぐちかいじ先生が壇上で、東京都青少年健全育成条例改正を熱心に推している石原慎太郎東京都知事に対し、「石原都知事、あんな風に年をとりたくないな」と発言していた事が判明した。これは忘年会に参加した漫画家たちの話により判明したもので、かわぐち先生をはじめ、小学館の幹部も条例改正に対して断固反対する意思を壇上で発言したという。

かわぐち先生は乾杯の掛け声のために壇上に上がった際、そのような条例改正に対する苦言をしたとのこと。とある女性漫画家は当編集部の取材に対し、そのときのかわぐち先生のようすをこう語っている。「乾杯にもあまり力がなかったように感じました。もしかすると条例の改正にかなり怒っているのかもしれません。お疲れだったから元気がなかったように見えただけかもしれませんが……」。

また、忘年会のシメに行われる三本締めのシーンでは、小学館の幹部が壇上で条例改正に反対する姿勢を示し、漫画家に理解と協力を求めたという。たとえそのような言葉を漫画家に投げかけなくても、ほとんどの漫画家は反対する姿勢なのだろう。いつもとは違う雰囲気ではじまり、いつもとは違う雰囲気で終わった小学館の忘年会。来年は、終始笑える話で忘年会ができればいいのだが……。