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守山の女性殺害:知人ら震え涙ぐみ 「明るく慕われていた」 /滋賀

 守山市岡町のアパートの一室で17日夜、草津市大路3の家事手伝い、奥村尚代さん(24)が刃物で首を刺され殺害されているのが見つかった事件。突然の悲報に、アパートの住人や奥村さんを知る人たちからは驚きと不安の声が上がった。【柴崎達矢、村瀬優子、村山豪】

 遺体が見つかったのは、JR守山駅の東約800メートルの静かな住宅街。事件現場となった2階の部屋の隣に住む女性(28)は「家にいたが、物音や悲鳴は聞こえなかった。警察官が来て事件を知り、驚いた」と話した。近所の無職男性(61)も「20年以上住んでいるが、いつも静かなところなのに……」と信じられない表情。近所の主婦(64)は「救急車やパトカーが来て、警察の人がたくさんいた。怖い。早く解決してほしい」と不安そうだった。

 奥村さんが両親と弟と暮らす草津市の自宅周辺では、近所の主婦(70)が「小さいころ、弟さんと家に遊びに来てくれた。まだ若いのに……。事件を聞いて体が震えた。何があったのか」と涙ぐんだ。近所のフリーターの男性(20)は「最近はたまに見かける程度だったが、変わった様子はなかった」と言葉少なだった。

 奥村さんが11月までアルバイトで勤めていた守山市内の携帯電話販売店の女性(22)は「明るくて、笑顔がよかった。お客さんからも慕われていた」と話していた。

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 県警捜査1課は18日、守山署に捜査本部を設置、85人態勢で捜査に乗り出した。現場周辺で目撃情報の聞き込みや見つかっていない凶器の捜索を続ける一方、奥村さんの交遊関係などを調べている。司法解剖の結果、奥村さんの死因は首付近を数カ所刺されたことによる出血性ショックで、死亡推定時刻は17日正午ごろと分かった。

毎日新聞 2010年12月19日 地方版

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