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百十四銀元支店長ら逮捕 元組員、融資2.5億円を不動産流用

2009.11.16 12:16
このニュースのトピックス建築・住宅

 百十四銀行九条支店(大阪市西区)をめぐる不正融資事件で、大阪府警捜査4課は16日、会社法の特別背任容疑で逮捕状を取っていた元支店長の木谷康敏(55)=兵庫県西宮市=と、融資先グループ会社の実質的経営者で元暴力団組員、小川哲生(40)=住所不定=ら3容疑者を逮捕したと発表した。

 小川容疑者はグループ4社に融資された総額10億4800万円のうち、約2億5千万円を個人名義での不動産購入に流用していたことが判明。府警は小川容疑者が融資の大半をグループ企業の業務と無関係に使っていたとみて実態解明を目指す。

 ほかに逮捕されたのは、元九条支店課長代理の熊野宏昭容疑者(38)=愛媛県新居浜市。

 逮捕容疑は、平成19年8月31日、小川容疑者が実質的経営者を務めるグループ会社3社に対し、無担保で計1億3800万円を不正に融資し、銀行に損害を与えたとしている。木谷容疑者は「回収できると思っていた」と容疑を否認し、小川容疑者は黙秘しているという。

 府警によると、小川容疑者は堺市のマンション1棟約2億円と大阪府茨木市の一戸建て住宅約5千万円を個人名義で購入。ほかに、知人女性のクレジットカード払いを肩代わりし、数回にわたって数百万円ずつ返済していたという。

 また、小川容疑者は15日夜に堺市内で逮捕された際、カバンに数千万円の現金を所持しており、府警は融資金の残金を持ち歩いていたとみて裏付けを進める。

 捜査関係者によると、九条支店は19年6月に、小川容疑者を連帯保証人としてグループ会社4社に計1億円を融資していたが、逮捕容疑の融資の前日にあたる8月30日に、小川容疑者は連帯保証人から外れた。捜査4課はグループ会社を関連のない企業のように装い、融資枠を広げようとしていたとみている。

 百十四銀行は明治11(1878)年に第百十四国立銀行として創立された香川県内最大の銀行。東京、愛知、大阪、福岡など全国に支店を展開している。

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