そんなに話題なら…「エビゾー！」に場内は大爆笑！

パペットと人間がで構成するミュージカル「アベニューＱ」 Photo By 提供写真

　顔を殴られ大ケガをした歌舞伎俳優、市川海老蔵（３３）が１８日、都内で上演されたブロードウェーミュージカル「アベニューＱ」で劇中歌の歌詞に取り上げられた。

　約１０００人の観客で埋まった、有楽町駅前の東京国際フォーラムホールＣ。クライマックスで米国人キャスト７人とパペット４体が勢ぞろいし、ラストナンバー「Ｆｏｒ　Ｎｏｗ」を熱唱。♪今は健康、今はハッピー、でも今だけ…。「調子に乗らず、悲観もせず、リラックスして人生を歩もう」のメッセージが込められた同曲のサビにさしかかると、７人で「Ｅｂｉｚｏ！」と合いの手を入れるように叫んだ。舞台両脇の字幕ボードには「海老蔵」の文字が流れ、場内は大爆笑だ。

　０３年３月に米オフブロードウェーで上演され、下ネタなどの過激な歌と芝居で話題になった舞台。０４年のトニー賞ではミュージカル部門最優秀作品賞を含む３部門を受賞。「Ｆｏｒ　Ｎｏｗ」の歌詞には毎回、時の人や時事ネタが皮肉を込めて登場し、初演時はブッシュ前大統領だった。

　日本公演初日前日の１４日に行われた公開稽古は、報道陣がまばらだった。日本のメディアが海老蔵取材にかかりきりであることを伝えられた来日スタッフは「Ｅｂｉｚｏ？ＷＨＯ？そんなに話題なら彼にしよう」と歌詞に取り入れた。女性出演者のリサ・ヘルミ・ジョハンソンは、７日に会見した海老蔵の写真を見て「何で目が赤いの？殴られた？あらかわいそう」と同情。歌舞伎役者と聞くと「コメディアンみたいな顔ね」と感想を述べるなど、楽屋でも海老蔵の話題がよく出ているという。ジョハンソンは「Ｅｂｉｚｏ、ぜひ舞台を見に来て」と、２６日までの公演中（２０、２１日は休演）に来場を呼びかけている。

[ 2010年12月19日 07:20 ]