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POKEMON☆FANTASY

著編者 : ソノリン

ピカチュウの旅立ち

著 : ソノリン

そんな平和な楽園のような場所で暫く暮らしていたポケモン達だったが、ある日の事、突然ピカチュウはこう言ったのだった。
「・・・此処にいるの、もう飽きて来ちゃったな。なんかつまらないし、何もする事ないし・・・旅に出ようと思うんだ。」
ポケモン達は皆、驚いてピカチュウを見つめる。「え、えぇっ・・・何言ってんの!?此処には食べ物もいっぱいあるし、何も不自由してないじゃないか。なんでそんな事・・・」
「でも、僕もう決めたんだ。旅に出ようって・・・みんな、今までありがと。また戻って来るから、じゃあねっ・・・」とピカチュウは決心したようだった。
「・・・そんなに言うなら、無理に止める事はできない。しょうがないな。行ってらっしゃい、ピカチュウ・・・」とポケモン達は、言った。
そしてピカチュウは、りんごとか必要な食べ物をいっぱい袋に詰め込むと、それを担いで、出発したのだった・・・。ポケモン達は皆、手を振ってピカチュウを見送った。
暫く歩いていたピカチュウだったが・・・いくら歩いても、何も見えて来なかった。お腹が空いていてりんごをほとんど食べてしまっていたので、食べ物ももう少ししか残っていなかった。
「おかしいな・・・何もないよ・・・」とピカチュウは呟き、戻ろうかと思ったのだったが、戻ろうとしても道がわからなくなってしまっていた。
そして持っていた地図を見るのだが、地図もボロボロで、ほとんど字が見えなかった。「こんな地図じゃ、わかんないよ・・・どうしようかなぁ・・・」とピカチュウはとても困っている様子だった。
すると、びゅうっと風が吹いて、ピカチュウが手に持っていた地図が飛ばされてしまった!!!「あぁっ・・・!地図が・・・!!!」地図は、あっという間に飛ばされて見えなくなってしまった。
「困ったなぁ、これじゃあ道もわからないし・・・どうしよう・・・」ピカチュウは段々と心細くなって来た。
「みんなの言う通り、旅なんて行かなければ良かった・・・あぁ、これからどうしよう・・・」ピカチュウは涙目になって来た。
お腹も空いているし、袋の中を見てみると、りんごももう1個だけしか残っていなかった。ピカチュウは、最後に残ったりんごをかじった。
そこら辺には人影がないようで、他にポケモンもいないようだった。すると、突然寒気がして、空から雪が降って来たのだった。
「わぁ、雪だ・・・」とピカチュウが呟くと、雪はどんどんと降り積もり、そこら辺は雪景色になってしまった。
一面真っ白な雪景色の中を、ピカチュウはたった1匹で立ち尽くしていた。雪はどんどんと降り積もり、このままでは雪に埋もれてしまう・・・。
そして吹雪になってしまったようで、冷たい風の中を、ピカチュウは歩き出した。「うぅ、寒い・・・でも行かないと、死んじゃう・・・」
でも物凄い雪の中を小さなピカチュウたった1匹で進めるわけもなく、道もわからないので、ピカチュウは遂に雪の中に倒れ込んでしまった。
「僕、このまま死んじゃうのかな・・・さよなら・・・」と呟くと、ピカチュウは段々と意識が遠くなっていった。

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2010.12.19  16:20:11    公開


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