POKEMON☆FANTASY
ポケモン達の戦い
著 : ソノリン
何も無い荒れた地・・・砂漠のような場所で、冷たい風が吹き荒れていた。
そこでは、ブラッキーとエーフィが戦いを繰り広げていた・・・。
2匹共もうボロボロになっているようで、傷だらけだった。
そしてそのバトルの様子を、1匹のピカチュウが眺めている。ピカチュウは必死で何か訴えているようだった。
「お願いだから、もうやめてっ・・・!こんな事しても、無意味なだけでしょ!?ねぇっ・・・」
ピカチュウは泣き叫んでいるが、相当2匹が傷つけ合うのが嫌だったのだろうか。
ところが、2匹は聞き入れてはくれなかった。「・・・なんかうるさいのがいるな・・・」ブラッキーは横目で見たが、
ブラッキーは一番強力な技「シャドーボール」を発したのだった!!!技がエーフィ、そしてピカチュウにも当たった。
そしてエーフィとピカチュウは倒れてしまった・・・。「・・・ふん、我の勝ちだな・・・」ブラッキーはニヤリと笑った。
ところが、バトルに勝って嬉しいどころか、ブラッキーは「・・・・・。」黙り込んでしまった。そして、倒れているピカチュウを見る。
倒れているピカチュウは泣いていたのか、涙を流していた。まだ死んではいないのだろうか、まだ生きているようだった。
ピカチュウを眺めていたブラッキーは、段々と悲しくなって来てしまった。そして、ブラッキーの頬を涙が流れた。
「・・・私は・・・一体何をやっていたのだろうか・・・ピカチュウの言う通りだった。無意味な戦いばかりして・・・こんな事をしても何にもならなかったというのに・・・」
そして、エーフィの方を見た。傷だらけで倒れているエーフィ・・・。自分のせいでピカチュウとエーフィを傷つけてしまった・・・。
でも、ブラッキーももう傷だらけでほとんど体力が残っていなかったのだった。いわゆる瀕死状態だった。
「・・・すまない。私も、もう・・・」と呟くと、ブラッキーもドサッと地面に倒れてしまった。
すると・・・パァッと辺りが輝いて、天から光が射して、倒れている3匹を照らした。奇跡が起きたのだろうか・・・?
そして辺りがキラキラと輝き、倒れていた3匹は目を覚まし、起き上がったのだった・・・。
どうやら、3匹の涙のお陰が、改心したブラッキーを見て、天が助けてくれたのだった。
「あれっ・・・僕達、死んじゃったんじゃ・・・」「此処は、天国・・・?」「いや、天国じゃない。さっきの場所だ・・・どうやら、生き返ったらしい。」
起き上がった3匹は、辺りを見回した。あれだけ荒れていて砂漠のようだった地も、草が生い茂り、緑豊かな野原のようになっている。
「これは、どういう事だ・・・?此処は、砂漠だったんじゃ・・・」「僕達、なんで生き返ったんだろう?神様が助けてくれたのかな?」
3匹は、空を見上げてみた。空は晴れ渡り、天からは光が射している。「・・・うん、きっとそうだねっ」と言うと、ピカチュウは微笑んだ。
「さっきは、本当にすまなかった。私が悪かったよ・・・でも、もう争いは無意味な事だって気付いたんだ。だからもう争うのはやめよう・・・」とブラッキーが呟く。
そして3匹は、緑豊かな野原を駆け回って遊んだのだった。他のポケモン達も集まって来て、花が咲き乱れ、そこはポケモン達の楽園になった。
2010.12.19 16:19:05 公開
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