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裁判員裁判 茨城県内2例目判決 「裁判員制度は有効」と裁判員

2010.1.16 02:33

 茨城県内2例目となる裁判員裁判で、銃刀法違反罪(拳銃の発射、所持)に問われていた石岡市旭台、指定暴力団松葉会系幹部で無職、岡部美佐夫被告(32)の判決公判が15日、水戸地裁であり、鈴嶋晋一裁判長は「周囲の人に多大な恐怖感を与える、極めて危険な犯行」として懲役6年(求刑懲役7年)を言い渡した。検察側、弁護側とも控訴はしない方針。

 15日午前、裁判員が参加して評議が行われた。判決理由で鈴嶋裁判長は「一般市民を怖がらせて気を晴らすという暴力団的発想は強く非難されねばならない」と指摘した。

 判決によると、岡部被告は昨年7月21日午前1時ごろ、小美玉市中延のコンビニエンスストア「セブンイレブン小川中延店」駐車場で拳銃を所持し、上空に向け実弾1発を発射したとされる。

 判決後、水戸地裁で開かれた記者会見には男女各2人の裁判員が参加。疲れた表情を見せながらも「いい経験になった」などと口にした。

 暴力団員の被告に対する恐怖感はなかったかとの問いには、4人とも「不安はない」と答えた。質問に対し岡部被告が声を荒らげた場面についても、「素直な反応が見られてよかった」(30代、女性会社員)という。

 また、40代の自営業の女性は「今回は被害者がいなかったが、証拠品に生々しい物が並ぶと(裁判員に)ショックがあるのでは」と懸念を示す一方、「勝手な憶測ではなく、実際に犯行の状況などを聞いて判断することは有意義で、裁判員制度は有効だと思う」と述べた。

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