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前橋地裁、厳重警戒態勢 県内初の暴力団関連裁判員裁判 (1/2ページ)
暴力団組員の乗用車に発砲したなどとして、銃刀法違反(発射)などの罪に問われた住居不定、暴力団組員、小林卓司被告(40)の裁判員裁判が27日、前橋地裁(倉沢千巌裁判長)で始まった。暴力団関係者が被告となる群馬県内初の裁判員裁判で、懸念された裁判員候補者の選任手続き出席率の低下などはなかったが、同地裁には金属探知ゲートも設置されるなど、厳重警戒態勢下での裁判となった。(時吉達也)
この日午前に行われた裁判員の選任手続きには、呼び出し状を送付された65人から辞退を認められた人ら21人を除いた44人が招集され、うち37人が出席。出席率は約84%で、これまでに県内で行われた2件の裁判員裁判(80%、85%)と同水準だった。
ただ、暴力団関連の事件への拒否反応をみせた人も少なくなく、選任から漏れた前橋市居住の女性は「自分がかかわることで、家族や子供が危険な目に遭うのではないかと心配だった」と明かした。