いじめが原因で中学時代に学校に通えなくなったなどとして、伊達市の男子高校生(15)が、いじめたとする当時の同級生3人とそれぞれの両親に、慰謝料など約970万円の支払いを求める訴えを福島地裁に起こした。
訴状によると、伊達市立の中学校の2年生だった08年7月ごろから、同級生3人にばかにされるなどのいじめを受け、同年11月ごろには暴力に発展。以後、卒業するまでほとんど通学できず、精神的苦痛を強いられたとしている。通信制高校に進学したが、学習の遅れを取り戻すには少なくとも2年間必要で、就労も遅れると主張している。
中学校側は「いじめの有無について、裁判に影響を与えかねないのでコメントできない。卒業生同士が法廷で争うことは残念」と話している。【金寿英】
毎日新聞 2010年12月8日 地方版