厚生労働省は、子ども手当を学校の給食費の未払いへの対策に活用すべきだという地方側の要望を踏まえて、保護者の同意を得たうえで、給食費を差し引いた金額を支給できるようにする方向で検討を進めることになりました。
来年度の子ども手当を巡って、政府は、今年度と同様に、地方自治体に財源の一部の負担を求める方針ですが、地方自治体は「地方に相談なく、国が一方的に決めて負担を求めるのはおかしい」として反発しています。こうしたなかで、厚生労働省は、地方側から子ども手当を学校の給食費の未払いへの対策に活用すべきだという要望が出ていることを踏まえて、入園や入学時に保護者から同意を得たうえで、子ども手当から給食費を差し引いた金額を支給できるようにする方向で検討を進めることになりました。厚生労働省は、来週開かれる関係閣僚による協議で具体案を決める考えで、地方側に対し、子ども手当の財源の一部負担に理解を求めることにしています。