2010年12月17日14時27分
サンタクロース姿で全国の被災地の幼稚園などにケーキを届けている雲南市木次町里方の飲食店社長、村松憲さん(63)が16日、浜田市の6幼稚園に計323個を贈った。昨年12月に続き2回目。県立大生遺体遺棄事件の早期解決への思いを込めたという。
村松さんは、高校生だった1964年7月の山陰北陸豪雨で自宅が全壊した。義援金で買ってもらった軍手とジャンパーのありがたみが忘れられず、77年から恩返しの気持ちで活動をしている。今年は阪神淡路大震災の被災地、神戸市長田区も訪ねており、計3300個を配る。
村松さんは、サンタとトナカイを描いたワゴン車に乗って登場した。市立美川幼稚園(園児39人)では園児たちが大騒ぎし、可愛い声で「ケーキを持ってきてくれてありがとう」と伝えた。村松さんは「明るい街に戻ってほしいとやって来ました。喜んでもらえるのが一番。体が続く限り続けたい」と話した。(菱山出)