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【芸能・社会】

サリナ・ジョーンズ Jポップ歌う

2010年12月18日 紙面から

 ジャズ・ボーカルの大御所、サリナ・ジョーンズ(66)が来日ツアーを展開中だ。Jポップだけのカバーアルバムという大胆かつ意表を突いたCD「サリナ・シングス・J−バラード」(1日発売)の収録曲を取り入れたステージは、ひと味もふた味も音色の違う音楽となってファンを魅了している。

 これほどの大物が日本の曲だけのカバーアルバムをレコーディングしたこと自体が驚き。「ずっと前からやりたいと思ってたことなの。でも、だれも私に提案してくれたことがなかった」とサリナ。今回は、30年来の交流がある日本人スタッフのアイデアで実現した。

 オリジナル曲すべてを聴いたサリナは、「とってもラブリーな曲ばかりだった」。そう言いながら、出来上がったのは見事なサリナの世界。ボーカルの底力と詞の解釈による豊かな表現が詰まっている。

 10日、東京・日本橋三井ホールでスタートしたツアー最初のライブで、さっそく披露。「SWEET MEMORIES」でうっとりさせ、ギターのバックだけで歌った「I LOVE YOU」ではドラマチックな空間を作り上げ、客席からひときわ大きな拍手が沸き起こった。

 「A列車で行こう」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」といったスタンダードの名曲の間で歌われても、全く違和感なく楽しめることで、原曲のよさも示した。

 サリナは「(英国に)帰ってからも、もちろん歌うわよ」とすっかりJポップを気に入ったよう。「全部好きだけど、これはちょっとね」と冗談まじりに明かしたのは、「心の旅」。それでも、全く違うテーストで聴き応え十分にしてしまうところが超一流の証しだ。

 70回近く来日しているが、全国ツアーは約10年ぶり。27日東京・町田市民ホールまで。問い合わせは、リバティーミュージック=(電)03(3473)9713。

 

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