亀田大毅が手の内隠し　転級も示唆

　競馬の予想で手の内隠し？−。亀田三兄弟初のそろい踏みとなる「亀田祭り」（２６日、さいたまスーパーアリーナ）で、ＷＢＡ世界フライ級王座２度目の防衛戦を行う亀田大毅（２１）＝亀田＝が１７日、練習を公開するとして、東京都内のジムに報道陣を集めた。しかし、減量苦を理由に急きょ練習を取りやめ。試合当日に行われる競馬の有馬記念の予想を披露し、取材陣をけむに巻いた。

　同級１５位シルビォ・オルティーヌ（３２）＝ルーマニア＝の挑戦を受けるため、減量中の大毅は「唇も乾く、のども渇いている」と、ロープにもたれながらリングの端に腰掛けて、疲労感ありあり。一日１食で、１８日からはさらに本格的な減量に入るが、リミット（５０・８キロ）まであと５〜６キロある。「絶食も週３回。立ちくらみも半端じゃない」と地獄の苦しみを告白した。

　とはいえ、食事制限の厳しさは今に始まったことではない。「フライは今回が最後。スーパーフライもきついかもしれない。バンタムも視野に入れている」と転級を示唆し、「今回はとにかくＫＯを」と意気込んだが、報道陣を集めながらシャドーもミット打ちも見せないのはいただけない。

　ボクシングのこと以上に冗舌だったのは、有馬記念の予想。大の競馬好きとあって、レースの魅力をとうとうと語り、周囲をあぜんとさせた。　（山崎照朝）