スポーツ報知のメインコンテンツへジャンプ

◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇

◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇

スポーツ報知>事業>スポーツ

ここからスポーツ報知のメインコンテンツです

内山「ガッカリ…」ソリス逃げた!?…WBA世界Sフェザー級

V3戦の対戦相手が三浦(右)に変更されたWBA世界スーパーフェザー級王者・内山

 ◆プロボクシング・ダブル世界戦 ▽WBA世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ 王者・内山高志―挑戦者・三浦隆司(来年1月31日、東京・有明コロシアム) 内山、ああ受難…。延期されていたWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志が出場するダブル世界戦の日程が来年1月31日(東京・有明コロシアム)に決まったと18日、主催者側から発表された。対戦予定だった暫定王者ホルヘ・ソリス(31)=メキシコ=は肺炎による体調不良でキャンセル。代わりに前日本同級王者・三浦隆司が挑戦する。念願の王座統一戦は頓挫し、右構えのソリスから急きょサウスポーの三浦との対戦に。二転三転のV3戦決定となった。

 「KOダイナマイト」内山の表情は湿りがちだ。先月のソリス戦の発表会見では笑みを連発したが、この日は一転、浮かない表情だった。「延期の時点で薄々感じたけど、ガッカリです」悔しさを隠そうとしなかった。

 気管支肺炎で試合延期を申し出ていたソリスとの統一戦は流れた。三浦の挑戦を受けるが、ソリスとの統一戦に胸を膨らませていただけに胸中は複雑だ。

 振り回された。9日に相手陣営から肺炎を理由に延期を求める連絡が入り、内山陣営は15日に延期を発表。病気治癒を条件に「1月24日以降なら試合はできる」とソリス側の返答を受けていたが、16日には「1月31日も無理。その日からあと3週間必要で、いつ試合ができるか分からない」との回答。「最終的にソリス側が対戦を断ってきた」(渡辺均会長)という。

 1月の王座奪取から世界戦3連続KOで存在感を示す内山。釈然としないキャンセルの理由から「ソリスが逃げたのでは?」と関係者から声が上がるが、「相手も王者。あれだけの選手は逃げないでしょう」と話した。

 リングへの準備は振り出しに戻った。三浦は左構えで、内山のプロでの対サウスポー戦は09年5月の東洋太平洋王者時代のV4戦のみ。ソリス戦に備え、約100ラウンドのスパーを重ねたが、それもフイに。本番まで残り40日あまりで左対策に取りかかる。

 唯一のサウスポー戦の前に三浦とスパーをしたことがあり、「パンチはある。気持ちも強い」と振り返る。ようやく決定した世界戦。バタバタの結末にも「気持ちに変わりはない。日本人対決は熱がこもるはず」と最後は切り替えた。この鬱憤(うっぷん)はリングで晴らす。

 ◆三浦たなぼた初挑戦「チャンス生かす!!」 ソリスの代役となった三浦が堂々の「KO宣言」だ。「内山さんは怪物レベルの強さ。でもKOで決着を付けたい」と王者の横で言い切った。今週半ばに対戦オファーが来て即決した。伯父の政直さん(61)は日本フェザー級王者というボクシング一家で育った。「夢だった舞台。チャンスを生かして全力でベルトを取りに行く」と意気込んだ。

 ◆三浦 隆司(みうら・たかし)1984年5月14日、秋田県三種町生まれ。26歳。中学3年からボクシングを始め、秋田・金足農高に進学。2年時に高校総体でライト級2位。3年時には国体で同級優勝。高校卒業後、横浜光ジムに入門。03年7月、プロデビュー(6回判定勝ち)。09年7月に矢代義光(帝拳)との再戦を制し、日本スーパーフェザー級王座を奪取(防衛4回)。169センチの左ボクサーファイター。独身。

(2010年12月19日06時01分  スポーツ報知)

この記事をlivedoorクリップに登録 この記事をYahoo!ブックマークに登録

ソーシャルブックマークに登録

映画サイト「シネマ報知」

シネマ報知ロゴ
ECナビ
スポーツ報知の出版物 スポーツショップ報知
報知新聞社出版局 スポーツショップ報知