「ボクシング6回戦」(17日、神戸文化ホール)
真正ジム期待の重江誉寛(真正)が34秒ワンパンチKOで、デビューから3連続初回KOを飾った。強打を警戒されて4回戦では相手が見つからず、2戦を経ただけで6回戦に昇級した19歳のサウスポーは初の6回戦にも落ち着いたもの。開始早々、スイング気味の左フックを叩き込み、佐々木功(岐阜ヨコゼキ)を豪快に沈めた。「得意のパンチ。手応えがあったので立ってこないと思いました」と余裕の表情で振り返った。
奄美大島出身で鹿児島城西高入学からボクシングを始めた。寮生活を続けた高校時代はインターハイ・フェザー級3位など活躍。今年3月、山下正人会長の夫人が奄美大島出身という縁もあり、真正ジムに入門した。愛弟子の快勝には山下会長も満足の様子。「左のパンチはジムで一番ある。全部初回KOなので“和製バレロ”やね。世界チャンピオンになれるものを持っている」と絶賛した。