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あの日その時:取り押さえ審判・証言録 被告人質問/1 /佐賀

 ◇錯乱者の保護経験ない

 佐賀市で知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に急死した問題で、県警巡査長、松雪大地被告(30)が特別公務員暴行陵虐傷害罪に問われた審判の第9回公判が16日開かれた。松雪被告に対する被告人質問が行われ、被告側の弁護士が尋問した。

 弁護士 警察官になるまでの経歴は。

 被告 地元の小学、中学を卒業後、鳥栖の高校卒業後、警察に。

 弁護士 自分の性格は。

 被告 温厚です。

 弁護士 身長、体重は。

 被告 176センチ、63キロ。

 弁護士 事件当時の体重は。

 被告 62キロ。

 弁護士 利き腕は。

 被告 右利き。

 弁護士 警察官になったのはいつか。

 被告 99年4月。

 弁護士 志望理由は。

 被告 交番勤務をしたいと考えた。住民と直接ふれ合う仕事ができる、お巡りさんがしたいと思った。

 弁護士 警察学校ではどんなことを学ぶか。

 被告 基礎学問や逮捕術など実技の教養も受ける。

 弁護士 逮捕術とは。

 被告 犯人を逮捕、制圧するためのもの。間合いの取り方、つかまれた時に離脱する手段、抵抗受けたら制圧する技がある。

 弁護士 打撃で制圧する技はあるか。

 被告 ない。

 弁護士 格闘技経験は。

 被告 ない。

 弁護士 警察官になって何年か。

 被告 11年目。

 弁護士 警察官としての賞罰は。

 被告 罰は受けてない。賞は本部長賞など、30回以上。

 弁護士 これまで、どんな職務を。

 被告 主に地域警察官、交番やパトカー勤務をしてきた。

 弁護士 事件当時までに経験した職務質問はどのくらいか。

 被告 月50件ほどしており、年500~600件。当時までで約4000件。

 弁護士 保護の経験は。

 被告 月に1~2件、年に12~15件くらい。当時までで100件くらい経験した。

 弁護士 その中で精神錯乱者の保護の経験は。

 被告 なかった。

 弁護士 容疑者を自ら逮捕した経験は。

 被告 3件。

 弁護士 どんな種類か。

 被告 窃盗の緊急逮捕、万引きの現行犯逮捕など。

 弁護士 当時の職務は。

 被告 佐賀署の自動車警ら係。

 弁護士 パトカー警らは通常、何人で行うか。

 被告 2人。

 弁護士 A(当時被告に同行した警察官)とはどんな関係か。

 被告 上司と部下。

 弁護士 佐賀署ではいつから一緒に勤務していたか。

 被告 07年3月から。

 弁護士 それ以前に面識は。

 被告 諸富署の交番勤務の時、Aが交通課の事故主任係だった。

 弁護士 いつから同じだったか。

 被告 02年から4年間一緒だった。

 弁護士 Aはどんな警察官か。

 被告 交通事故係の主任も務め、経験もある頼りになる上司。

=つづく

毎日新聞 2010年12月18日 地方版

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