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中国が、『ドゥェノム※ (未開の野蛮人)』国から文明国になろうとするならば
『援助交際のおじさんである中国は、キム・ジョンイルにお小遣を与えるな』
2010年6月3日13時45分35秒
韓国 independent.co.kr 独立新聞 チェ・ウンピョ(ニューヨーク在住)
http://www.independent.co.kr/news/article.html?no=42068
※日本語機械訳意訳
中国は、我々にとってどんな存在なのか。
一言で表せば、接近しすぎても敬遠しすぎてもいけない存在だ。
我々の祖先たちが韓半島に定着して以来、中国との関係はずっと押して押される歴史が反復されつつ、
愛憎の深さも歴史の重さのように深くて重い。
中華意識(中央に席を占めた文明国/中華思想)にとって、
周辺の国を野蛮国(蛮夷)として屈従と朝貢を強要し、天子としての振舞いをしてきた中国、
しかし、周辺国は中国を、『中華』ではなく、
寧ろ『ドゥェノム』(未開の野蛮人)として見て、野蛮国の取り扱いをしてきた。
世界の中心に席を占めた文明国を自任し、大国の振舞いをしてきた中国は、
西洋の小さな島国、文明国である英国との阿片戦争(1840年~1842年)に敗れ、
大人(たいじん)の体面にダメージを受けながら後進国に転落し、
押し寄せる西洋文明の波と、新しく近代文明国に躍りだした新興日本にまであらゆる侮辱を受け、
3等国に転落した。
そのような中国が、再び現代の中華を夢見て世界支配を狙っている。
土地の大きさと13億という途方もない人口、
そして膨張を続ける経済規模から見ても、誰があえて彼らの夢を打ち砕くことができようか。
しかし、こういう外見的な条件だけで、果たして世界の文明国の隊列に割り込むことができるであろうか。
『ウィル・デュラント』は、『文明国になるということは、世界共同体の一員になるということだ』といった。
中国に仁義と道徳性と責任意識の裏付けがなければ、決して世界共同体の一員になれず、
したがって文明国にもなることができないということだ。
大人の席だけでなく、小人の席ですらも保障が難しいこともありえる。
今のように、国際秩序が挑戦を受ける不安定な中で、
広く知られる世界的なキーワードは、平和と安定、そして自由と経済的繁栄だ。
そういう意味で、世界の覇権国を夢見る国家は、それにふさわしい責任と義務を負わなければならない。
特に、道徳性と信頼性の面では、自らそれを体現して見せなければならない。
言い換えれば、文明国の条件を自ら整えなければならないということだ。
ところが、世界の覇権国に向かって、相手構わず突進している中国の行動を見れば、
真の覇権国になる本当の意味が何なのかを理解し、
あのように唐突的に飛びかかっているのか疑わしいことこの上ない。
中国に、果たして覇権国になる資格があるのだろうか。
『デュラント』が語る世界共同体の一員になる資格があるのか、自ら確かめてみて悩まなければならない。
亢龍有悔。安易に過度に高く昇れば、いずれ必ず後悔する日が来るということだ。
中国も例外ではない。
結論から言って、今のように二重性を持って国際政治の舞台に臨むならば、
決して世界共同体の一員の文明国になることは出来ない。
言い換えれば、世紀的なテロリストであるキム・ジョンイルを支援し、
国際犯罪集団の北朝鮮を下支えするテロ支援国・犯罪集団支援国という
『ドゥェノム』の垣根から抜け出さなくては、絶対に文明国にはなれない。
テロ国を支援し、犯罪集団を支援する行為は、その責任も犯罪者と共に負わなければならない。
そんな国際犯罪の共同責任者が、どうして世界共同体の一員の文明国になることができるのか。
孔子が生き返り、中国のこういう破廉恥な成り行きを見るならば、
子孫を誤って教えた罪悪感に胸を打ってまた墓に帰るだろう。
もっとも、過去の歴史を振り返ってみれば、
中国がキム・ジョンイルのテロ行為と国際犯罪行為を支援して後ろから支える行為は、
今更それほど驚くことではない。
1884年、日本の明治維新のような維新を夢見て起こした甲申政変は失敗に終わり、
キム・オッキュン(金玉均)とその一行は亡命することとなった。
鬱憤と焦燥感と悔しさにまみれた、日本での10年間という長きに亘る亡命生活は、
キム・オッキュンにとっては耐え難い恥辱であった。
ここで彼は、日本の背信とその下心を骨に凍みるほど感じつつ、再起の夢を育てていった。
そんなキム・オッキュンも、1894年、
中国(清国)の北洋大臣イ・ホンジャン(李鴻章/りこうしょう/リ・ホンチャン)の招請を受け、
中国に行くことになった。
イ・ホンジャンと会い、最後の談判をするためであった。
イ・ホンジャンは、当時の政治的大物、中国を代表する人物だ。
そんな政治的大物が、
閔妃勢力のキム・オッキュン暗殺工作の共犯者として、キム・オッキュンを中国に呼び入れたのだ。
結局、キム・オッキュンはイ・ホンジャンに会えず、
閔妃勢力が送った刺客のホン・ジョンオ(洪鍾宇)によって暗殺されてしまった。
このように、中国という国は、小さなことでも後に利益になるのであれば、
暗殺を犯すような『ドゥェノム』国だということを再認識する必要がある。
その長い間の歴史の中で、中国が自国の利益を犠牲にし、周囲の国を助けたことがあっただろうか。
管仲の牧民(政治の根本原理)の核心は、「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。」だという。
いいかげん、中国は心の頑固な垢を洗い灌ぎ、孔子と管仲の中国に帰らなければならない。
名実共に大国になることを望むのであれば。
日本の『副島隆彦(教授、評論家)は、中国が自分たちが夢見る天下の大国になるためには、
先ず次の二つのことを解決しなければならないとした。
一つは、共産党による独裁政治体制を、民主政治体制に転換しなければならない。
そのためには腐敗し、悪質な保守派と頑迷な人民解放軍(山賊、海賊)を退治し、
1989年に起きた天安門事件の民主化要求の学生たちの名誉を回復させなければならない、
二つ目は、台湾、チベット、ウイグル自治区の3つの民族、人種、地域の問題だ。
この3つの地域に完全な自治権を与え、
台湾人、チベット人、ウイグル人による真の自治政府を認めることであり、
中国人自身が大きく譲歩しなくてはいけない。
中国人自身が、『このまま彼らを抑圧し、中国人による征服、シナリオを推進してはいけない。
中国人自身の自制と反省が必要だ』としている。
この二種類の問題を解決しなくては大国になれないということだ。
さらに、我々の立場から一つ条件を追加するならば、
キム・ジョンイルのような国際犯罪集団と手を切り、
自己反省をしなくては世界共同体の一員になれないということを悟ることだ。
そして正直にならなければならない。
孔子の国ではないか。
そして、イスラエル軍による親パレスチナ団体の船舶団に対する攻撃を糾弾したその姿勢を、
キム・ジョンイルにも貫くことはできないか。
中東の石油のため、北朝鮮の領土のためと、ダブルスタンダードを決め込むのであれば、
やはり『ドゥェノム』の垣根に閉じ込められた
『ワンさん(???/王書房/俗語・隠語の類)』だと言わざるを得ない。
中国は今、和平崛起(平和的台頭)を前面に、世界覇権国を夢見ている。
しかし、『ドゥェノム』の垣根を跳び越えなくては、
いくら和平崛起を叫んでみても、実現の可能性が示されることはないであろう。
文明国を原則とする世界秩序が、決して容認しないからだ。
未だに中華思想を根拠に、北朝鮮を辺境国とし、
世界の中心国(文明国)を自任するような中国の世界観は、いいかげんに修正されなければならない、
また、そのような儒教的秩序観が、
現在のようにキム・ジョンイルを増長させたという事実も、中国は認めなければならない。
結果的に、キム・ジョンイルが残忍で悪辣なテロ犯になり、
北朝鮮が国際犯罪集団になったことに対し、中国は決して許されるはずがない。
キム・ジョンイルは、中国を主人として持ち上げる代わりに、
中国は北朝鮮がならず者になろうが、不良になろうが擁護しなければならない、
自らの辺境国と見なす、17世紀~18世紀の儒教的秩序観から抜け出さない限り、
和平実現の願いは夢で終わることだろう。
6月1日付の朝鮮日報のインターネット版は、
米国の著名なコラムニスト『ウィリアム・ペセク』による、
中国と北朝鮮に関するコラムを紹介した。
内容はこうだ。
『援助交際のおじさん(SugarDaddy)の中国は、キム・ジョンイルに与えるお小遣を切れ。』
題名から風変わりで興味深い。
『ペセク』は、
コラムで中国をキム・ジョンイルと援助交際をする裕福な中年男に見立てながら、このように主張した。
『シュガーダディー(SugarDaddy)』は、自分よりはるかに幼い女性に金品を与え、
対価として性関係などを要求する金持ちの中年男を意味する。どれほど恥辱的なことか。
『中国は、世界で最も孤立した北朝鮮政権に対し、食糧や石油などの援助物品を支援する最大の後援者』であり、
これを通じて『北朝鮮に大きい影響力を行使していることを否定することはできない』とした。
引き続き彼は、
『天安(チョナン)(哨戒)艦沈没事件について、北朝鮮に対して苛立ちを感じながらも制裁しない理由は、
北朝鮮の政権崩壊が招く大規模な脱北の事態と、韓半島での米国の勢力拡張を憂慮するためだ』と分析した。
さらに彼は、
『北朝鮮の崩壊は、中国と韓国経済に大きな影響を与えるため、誰もこれを真剣に望まない』と指摘し、
『中国はキム・ジョンイルの挑発の擁護をやめ、ニンジンの代わりにムチを打たければならない』と強調した。
それと共に『ペセク』は、
中国が支援を中断すれば、北朝鮮は外側の世界との協議に入る以外に選択肢を失い、
北朝鮮の経済開放は北朝鮮の住民の福祉とアジアの安定に寄与するものだと展望した。
続いて彼は、
『巨大な経済力にふさわしい外交的努力を見せられずにいる中国は、
果たしてグローバルな社会の責任ある一員だろうか』と厳しい問いかけを投げかけながら、
『北朝鮮という存在は、中国が国際的責任を全うできる国家だという事実を立証するための踏み絵だ』と指摘した。
つまりは、大国化した中国が、身の丈に合った責任感と義務感がなければ、
決してグローバルな共同体の一員になれず、文明国にはなれないということだ。
韓国風に言って、『ドゥェノム』の垣根を越えて出てこなければ、文明国にはなれないということだ。
中国が『援助交際のおじさん』という恥辱的な評価を受けても、
17世紀~18世紀のような眠りから覚めることができなければ、21世紀を生きていく資格はもちろん、
文明国となることができる可能性についても、0.000%もないだろう。
すでにアジアの巨人である中国は、その深い眠りから目覚め、新しい世界、希望の世界を見よ。
『ドゥェノム』の垣根を果敢に跳び越え、文明の世界へ来なさい。
それにより、アジアはもちろんのこと、
世界が平和と安定を取り戻すことで、和平崛起の大国となることができるであろう。
20010.6.2.
翻訳者補足
※ドゥェノム(??・Dwe-nom)
女真族に対する数多くある蔑称のうちの一つ、
現在では中国人全体、漢族に対する数多くある蔑称のうちの一つ
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