東証:全面安の展開 中国利上げ「タイミング予想外」

2010年10月20日 19時7分

 20日の東京株式市場は前日の中国人民銀行の利上げを受け、経済成長が鈍化するとの懸念が広がったことから、東証1部上場銘柄の80%が値下がりする全面安の展開となった。前日の利上げは「予想外のタイミング」(市場関係者)と受け止められ、特に中国関連銘柄や輸出株などが下落。日経平均株価は、前日比157円85銭安の9381円60銭と4日以来の安値水準で取引を終えた。

 中国関連銘柄の機械のコマツや電機のファナックなどの下げが目立った。東証1部の16%の銘柄が一時、年初来安値をつけたほか、東証2部株価指数は終値で年初来安値を更新した。

 また、「新興国の株や原油に流れていた投機資金に勢いがなくなる」(マネックス証券の村上尚己チーフエコノミスト)との見方から、国内の商品先物市場で金や原油が下落した。

 一方、中国・上海市場は、取引直後に下落したが、利上げで投機資金の流入が加速するとの見方から切り返し、上海総合指数は前日終値比0.07%高で取引を終えた。【田所柳子】

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