文部科学省の科学技術政策研究所は16日、過去20年以上にわたる世界の学術論文に関する調査結果を公表した。工学や生命科学など8分野に分類して国別で質の高い論文を発表しているか分析したところ、日本が強みを持ちノーベル賞学者を輩出している化学や物理などの分野について、中国が発表数で上回っていることが分かった。
調査は1981年から2009年まで有力学術誌に掲載された約98万件の論文を対象に実施した。他の研究者から引用される件数が多い上位10%の論文を質が高いものとして調べた。分野ごとに国別で調査したのは初めてという。
化学では08年(07年~09年の3カ年平均)の上位10%論文の発表数は、米国が3223件で全体の32%を占める。中国が1379件と2位で、日本は857件でドイツに次いで4位だった。8年でみると、日本は802件で米に次いで2番目。中国は43件にとどまり、順位も18番だった。00年代に入ってから中国が上位にくる傾向が続くという。
ほかの分野で中国が日本より上位だったのは、材料科学と物理学、計算機科学・数学、工学、環境・地球科学。臨床医学、基礎生命科学といった生物系は日本が中国を上回っていた。
中国、化学、科学技術政策研究所、文部科学省、論文数、物理、生命科学
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