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「昨日までが夢みたい」無罪の白浜さん、1年半ぶり帰宅

2010年12月12日

 強盗殺人などの罪に問われ、鹿児島地裁(平島正道裁判長)で無罪判決を受けた白浜政広さん(71)は、判決から一夜明けた11日、一年半ぶりに戻った鹿児島市の自宅で、激動の一日を振り返った。

 「ほっとしたけど、昨日は判決に会見と、『疲れたー』という感じ。拘置所にいた昨日までが夢みたい。悪夢のほう」と安堵(あんど)した表情で語った。

 この日自宅には、「よかったね」「テレビ見たよ」という親類や知人からの電話が相次いだ。白浜さんは、そうした電話や集まった報道陣への対応をしながら、新聞を見たり、横になってゆっくりしたりして過ごした。

 10日は、無罪判決を受けて記者会見に臨んだ後、その足で自宅に向かった。「ただいま」と声をかけると、姉からは「おかえり」と迎えられたという。姉と二人で夕食を食べ、昔話や家族の話を夜遅くまで話したという。1年半ぶりに食べた姉の手料理の感想は、「うまい」。

 2階の自室は、県警がほとんどのものを押収し、がらんとしたまま。ほこりもたまっていたが、布団だけ何とか敷いて寝たという。「これからゆっくりして、それから徐々に生活を取り戻したい」と希望を語った。

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