中国:義憤の表明理解できるが…反日デモに外務省報道局長

2010年10月19日 19時52分

 【北京・浦松丈二】中国外務省の馬朝旭報道局長は19日の定例会見で、中国各地で16日から3日連続で反日デモが発生したことについて「日本側の誤った言動に義憤を表明することは理解できる」と理解を示した上で「愛国の情熱は法律に基づき、理性的に表現すべきだ。非理性的な違法行為には賛成できない」と自制を求めた。

 反日デモ発生後、中国外務省報道官の会見は初めて。目撃情報などによると、初日の16日のデモは大学学生会などが組織し、比較的統制が取れていたが、17日以降のデモには労働者らも合流し、一部で過激化の傾向が出ていた。

 馬局長は「中日は互いに重要な隣国だ。敏感で複雑な問題については、対話を通じて適切に解決し、共に戦略的互恵関係を守っていくよう主張する」と訴えた。デモ参加者には「愛国の情熱を本業に注ぎ、改革、発展、安定の大局を守っていくと信じる」と呼びかけた。

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