ロシア:大統領の北方領土訪問は当然 極東管区の全権代表

2010年10月19日 19時27分 更新:10月19日 19時37分

ロシアのイシャエフ極東連邦管区大統領全権代表=ロシア・ハバロフスクで2010年10月19日午後3時22分、大前仁撮影
ロシアのイシャエフ極東連邦管区大統領全権代表=ロシア・ハバロフスクで2010年10月19日午後3時22分、大前仁撮影

 【ハバロフスク(ロシア極東)大前仁】ロシアのメドベージェフ大統領が9月末に北方領土を含む千島列島を訪問する意向を示した問題について、極東連邦管区のイシャエフ大統領全権代表は19日、「自国の領土を訪れるのは当然だ」と述べ、訪問しても両国関係を損ねることはないとの見解を示した。ハバロフスクで開かれたセミナー後に日本メディアの質問に答えた。

 ロシア大統領府は、大統領が11月中旬にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などに出席するため日韓を訪れる際、北方領土を視察する可能性を示している。イシャエフ氏は実現性について「天候にも影響される」と述べるにとどめた。

 一方でイシャエフ氏は、ロシアが極東アムール州に建設を予定するロケット打ち上げ拠点「ボストーチヌイ宇宙基地」などの極東開発を巡り、日本からの技術協力や投資を期待する意向を強調した。

 ロシア政府は国内を8管区に分割し、大統領全権代表が各管区の政治経済を統括する。イシャエフ氏は91年にハバロフスク知事に就任し、09年に極東連邦管区の全権代表に転じた有力政治家。

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