悪堕ちしたヒロインとレズってみるか
- 三十秒登場人物紹介
・×××くん……退魔師。悪堕ちしたヒロインに逆レイプされた幸せな奴。
・○○○さん……×××くんの幼馴染で戦闘パートナーだった。今回も悪堕ちヒロイン役。
・△△△ちゃん……今回の主人公。初登場。×××くんの妹で、同じく退魔師。
・淫魔さま
- ここは町の地下、淫魔が作り出した巣窟の中。
上下左右は肉色の壁でできており、まるで生き物のようにドクン、ドクンと脈打つ。
肉壁は常時濡れていて、そして絶えず甘ったるい香りを放ち、その匂いを嗅いだ者に淫欲を催す。
ダンジョンの規模は、そのあるじの力と比例する。
退魔師組合の監視を逃れ、こんなにも勢力を拡大したなんて、私にはにわかに信じがい話だった。
だがつい数日前、私のお兄ちゃんと、彼のパートナーであり私より学年が一つ上の先輩が、
その淫魔を探しに出かけたまま、消息不明となった。
その後、この町を守ってきた霊山の結界が破られ、霊山に封印された妖気が解放されてしまった。
犯人はその淫魔に間違いない。
淫魔を倒すために、そしてお兄ちゃんと先輩を助けるために、私は家に代々伝わってきた対魔用の聖具、
鳳凰弓(ほうおうきゅう)を手にして、地下へ乗り込んだのだ。
むっとするような空気の中で、私は鳳凰弓を強く握り締め、ただ目の前の人物をにらみつけた。
周囲には数組の男女が互いに体を重ねて、淫らな行為を繰り広げた。
彼らは淫欲の誘惑に溺れた人間である。
中には、ダンジョンの淫気に身も心も犯され、確実に淫魔化しつつある女性もいる。
退魔組合が調査した成果によれば、全ての人間が淫魔化できるわけではなく、
一部の素質のある人間だけ淫気を受け入れて淫魔に化けるらしい。
そして完全な淫魔となりかける前は、淫気を浄化することによって、人間に戻すことができる。
私が退魔師のはしくれだが、浄化の術は心得ている。
しかし、私がここで彼らを浄化しに隙を見せれば、間違いなく彼女に攻撃されてしまう。
彼女を助けるためにも、そして大事なお兄ちゃんを助けるためにも、私は目の前の女を倒さなくてはならない。
「△△△ちゃん、そんな強張らなくてもいいのよ。ほら、彼らみたいに体をラクにして、私と一緒に楽しみましょう」
彼女は私と違って、余裕たっぷりの笑みを浮かばせていた。
頭の上から突き出す禍々しい角、後ろから広げる蝙蝠の翼。
白い肌を惜しげもなく晒すボンデージ。
艶かしい背中は大胆に開かれ、形の良い臍を露出している。
ロングブーツにはスリットが入り、編み目状から覗ける柔肌は見た者の欲望を煽る。
両手の爪は自在に伸びたり縮んだりでき、今は鋭く尖がって私にはむかう。
慈愛に満ち清楚だったはずの顔立ちは、今では人を誘惑する妖艶な淫魔のものとなっている。
彼女こそ、私のお兄ちゃんの幼馴染であり、私のかけがえの無い先輩なのだ。
それがいま淫魔の手先となって、私がこのダンジョンの最下層へ行くことを阻んでいる。
「先輩、そこをどいて下さい。さもないと、私はあなたを……討ちます!」
私は精神を集中させ、つとめて平穏な声で言った。
周りから途切れなく悩ましい喘ぎ声や、絶頂に達した快楽の悲鳴が伝わってくる。
それらはこのダンジョンの淫気とともに、私の体を包んでしまう。
私自身や鳳凰弓の霊力のおかげで、そう簡単に淫気に犯されることは無いが、
目や耳から入ってくる情報まで遮断することができない。
潔白の巫女装束の下で、私の体はすでに熱気を帯び始め、胸は息苦しくなっていた。
何より厄介なことに、私の足の付け根あたりが濡れはじめたのだ。
気を引き締めて注意しないと、思わず太ももをもぞもぞさせたくなる。
淫靡なコスチュームを身にまとった先輩の姿は、そんな私に更なる劣情を誘い起こす。
彼女の美しい肢体や風貌は、学園内でも多大な人気を誇り、私を含め男女問わず生徒達の憧れの的だった。
しかし今では艶やかに仕草を操り、表情一つで私の心を躍らす悪魔である。
彼女の周りにはより濃密な淫気が発生している。
自慰すら恥ずかしくてできない私にとって、ここの空気はあまりにも慣れなくて、淫靡なのだ。
このままでは、私は自分から相手に屈服してしまうではないかと思えた。
- 「△△△ちゃんも、私と一緒に楽しみましょうよ?ほら、あそこの人を、見てごらん」
先輩の甘い声に気を取られ、私は思わず一瞬だけ彼女の後ろにいる女性を見た。
その女は三人の男を相手にしていた。美しい横顔は精液にまみれ、
恍惚な笑顔の下では、彼女の瞳は徐々に妖しい色に変わり、頭から角が伸びていた。
彼女が欲望にまみれて堕落していく姿は、見る者までに淫らな気持ちを抱かせる。
そうして男の精液を受けた者は、真の淫魔となって、二度と人間に戻れなくなる。
私は彼女を助けられない自分の非力さを呪いながらも、心のどこかで奇妙な疼きが芽生えた。
その時だった。
先輩はいつの間にか私の前に現れ、鋭い爪を振り下ろした。
「くっ!」
私はすかさず一歩下がって、手にしている弓で相手の鉤爪を防いだ。
この鳳凰弓はかつて妖魔王と戦った時に残された、伝説の四聖具の一つである。
私の先祖から伝わってきたもので、一族の女性にしか扱えず、いかなる邪なる者をも討ち滅ぼすことができる。
使い手の霊力を矢に凝縮して放出できるし、そのまま叩きつけても効果大の便利な代物だ。
この弓のおかげで私は淫魔の手下の妖魔を難なく倒し、ここまでやってきた。
弓と爪は空中で交わり、激しく弾き合うが、すぐに弓身が先輩の爪を粉々に弾き飛ばした。
私はすぐさま一歩踏み出して、弓を掲げて次の攻撃をしかけようとした。
その時、先輩は突然ニヤリと笑み、私の目に覗き込んだ。
淫魔となった彼女の赤い瞳は、底知れぬ沼のようにどろんとして、妖しい光を放っていた。
(しまった!)
私の視線は吸い込まれたように、彼女の両目に釘付けとなって離れられなくなった。
次の瞬間、私の心はまるで真っ白い草紙が墨汁に漬けられたように、瞬時にどす黒く犯されていく。
「ふふふ、『魅了の瞳』よ。私の魔力と同レベル以下の人間が受けると、淫らな欲望を引き出され、
私の虜になっちゃうのよ。さあ、△△△ちゃん、こっちに来てごらん。服を脱いで、私に服従を誓いなさい!」
私は茫然と彼女の側まで歩き、手を襟にかけた。
「うふふ、目が虚ろになって、可愛いわ。さあ、そのまま真っ裸になって、あなたのいやらしい体を私に見せなさい」
先輩は勝利を確信し、勝ち誇った様子で笑った。
(負けちゃ、いけない……お願い、お兄ちゃん……力をかして)
私は精神がぎりぎり崩壊してしまう前に、全身の霊力を集中させた。
両手をむりやり服から離し、ガクガク震えながらも弓を持って先輩に向けた。
「そんな……馬鹿な!私の魔力を耐えただというの?」
先輩は私が弓をゆっくり引っ張っていく姿を見て、顔色が段々と驚愕に変わった。
「お兄ちゃんを、助けるため……先輩を助けるため……そして、淫魔を倒すために!」
私は弦をいっぱいに広げると、霊力が矢の形となって具現化される。
意識は曇っても、私の正義の心は曇ったりなんかしない。
「先輩、目を、覚まして!」
「くっ!」
先輩は私の霊矢を避けるために、仕方なく魔法を解き、横へ下がった。
霊矢は彼女の背後の肉壁にうちこみ、そのまわりを広範囲に焦がした。
魅了の術から逃れた私は、思わず全身から力が抜けた。
心の残る彼女への愛慕はかなり薄れた。
さきほどの彼女に服従しかねない気持ちを思い返すと、私は思わず額に冷え汗をかいた。
こんな術を今度受けたら、また同じように振り解ける自信はない。
だから、私は彼女に攻撃の間を与えないために、すぐさま続けて弓を引いた。
- 「そんなひょろひょろの攻撃で、私に当たるとでも思ってるの?」
「精度がだめなら、数で当てます!」
私が弦を目一杯引くと、今度は数本の霊矢がいっぺんに現れた。
「なにっ」
「先輩がいくら素早く動いても、霊矢の導きから逃げられません!」
私が弦を離すと、霊矢は上下左右さまざまな軌道から彼女に襲い掛かる。
それらは瞬時に先輩の退路を塞ぎ、彼女がどこへ避けようと必ず射られてしまう。
「しまった!……なーんて、私が言うとでも思ってるの?」
先輩は悪戯っぽく笑うと、避けるそぶりを見せず、両手を重ね体の前に構えた。
そのあまりにも見慣れたポーズに、私は身震いを感じずにいられなかった。
「ふふっ、私を守りなさい!ダークミラーバリア!」
先輩のまわりに突如漆黒の魔法壁が立ちはだかり、私の霊矢を全てせきとめた。
そして次の瞬間、魔法壁が振動をすると、それらの霊矢は一斉に私の方へ飛んできた。
自分が放った攻撃が自分に返されるなんて、これ以上歯痒いことはあるだろうか。
私は身を後ろへ引き、心が悲しみに陥った。
かつて私がお兄ちゃんや先輩と一緒に魔物退治したとき、先輩はホーリーミラーバリアという反射技を使い、
強敵の攻撃から私達を守ってくれた。そのおかげで私達は今まで何度も助けられ、
自分達よりずっと強い敵を倒すチャンスとなった。
それが今、この技は邪悪な魔力に染まった形として、私の攻撃を跳ね返したのだ。
四方からやってくる霊矢を、私は弓を盾にして霊力を反発させ、次々と弾き飛ばした。
しかしその隙に、先輩の姿は影のごとく、何の前触れも無しに私の前に現れた。
目の前が刃物のような照りを感じ取る。
「させない!」
私は咄嗟に弓を反転し、先輩の鉤爪を遮った。
鳳凰弓の凄まじい聖力に反応して、彼女が伸ばした鉤爪はまたもや粉々にされた。
いや、ひょっとしたら彼女はわざと私に鉤爪を割らせたかもしれない。
なぜそうかというと、私が武器を突き出したまま下段のバランスが取れないうちに、先輩は突然腰をひねった。
次の瞬間、彼女は背後から黒い尻尾をなぎ払い、私の胴体に強くたたきつけた。
「っ……!」
体が宙に浮かび、そして一拍を置いて激しい痛みが体に走る。
ここで意識を朦朧とさせるわけにはいかない。
先輩なら、ここで追撃を加えるはずだ。
『敵が戦闘不能になるまで、油断したり手を緩めたりしてはいけない』
私にそう教えてくれたのは、ほかならぬ先輩本人だからだ。
私は空中で弓を先輩に向けると、ちょうど彼女の手からどす黒い魔力の塊が浮かんでいたのが見えた。
彼女がその魔力弾を私にめがけて放つと、私は躊躇わずギリギリのタイミングで霊矢を打ち出した。
黒い魔力と白い霊力が空中でぶつかり、激しくせめぎ合いしたあと相殺した。
私はその衝動に身を任せて着地し、すぐさま鳳凰弓を構えた。
- 隙が無くなったためか、先輩はそれ以上の追撃をやめ、余裕の笑顔を私に見せつける。
「さっきの攻撃を返したとき、ちょっと危なかったわ。危うく私のバリアが貫かれたところだったわ。
しばらく見ないうちに、ずいぶん腕を上げたじゃない」
「これも全て、先輩が人間だった頃、私を鍛えくれたおかげです」
私は特に「人間だった頃」という言葉を強調して言った。
しかし、先輩は相変わらずの薄笑いで、
「ふふ、昔は私より弱かったはずなのにね。その忌々しい弓に頼ってるところがあるとはいえ、
私と互角に戦えるなんて、大したものね」
「そうですか。私から言わせれば、むしろ先輩のほうこそ、淫魔の下僕になってから、昔より動きが鈍ったように感じますが」
「あら、言い返すようになったじゃない」
「いつまでも、先輩に負けてるわけにはいきませんから」
私は涼しい顔をして、先輩に冷たく当たり続けた。
しかし本当のところは、彼女に悟られぬよう密かに息を整えていたのだ。
私が戦っている間にも、遠くから聞こえる淫猥な音が、ずっと耳にまといついて離れない。
ダンジョンの中は生暖かく、じめじめ湿っている。
中にいる人達は、ほとんど裸に近い格好しているからそれで良いかもしれないが、
巫女装束の私にとって、きわめて不愉快な環境である。
体力や霊力の消耗が激しいせいもあって、私の胴衣の下では、すでに汗が噴き出ている。
そして汗がここの湿った淫気と混じり、粘ついた液体となった体中を這い、べとべとした不快感を与える。
液体のしずくが私の胸の谷間をなぞってこぼれ落ちる度に、私はたまらず体を小刻みに震わせた。
また、粘液をたっぷり吸い込んだ胴衣がぴったりと肌に貼りつき、私の体のラインをそのまま描いてしまう。
自分でも体が段々いやらしくなっていくのが分かる。
そして、体のいやらしさは、徐々に私の心に感染していく。
熱気を帯び始めた肌は、まわりの淫気に影響され敏感になる。
まわりの男女の淫らな表情は、一つ一つ私の目の前にちらつく。
先輩はただ私の様子を見て、くすくす笑った。
「ふふふ、どうやら今の△△△ちゃんの霊力じゃ、ここの淫気を完全に抗うことができないみたいね。
速かれ遅かれ淫気にまみれて、淫魔さまの奴隷となるのよ。
今だって、あなたのアソコからいやらしい匂いがぷんぷんして、私の鼻に漂ってくるわ」
先輩は挑発的な目で私を見つめた。
彼女の蠱惑な言葉はスイッチとなって、私の理性を蝕み、私の意志を崩した。
荒い息は収まるどころか、先輩のいやらしい姿に見惚れて、落ち着きがなくなっていく。
ついに力が入らなくなって膝は床につき、その勢いで私のアソコに溜まった大量の淫液が太ももをつたっていく。
そのひんやりした感覚に、私は溜まらず顔を熱くさせた。
「はぁ、はぁ……」
私の呼吸が乱れ、それと一緒に霊力のコントロールも乱れてしまった。
両手は鳳凰弓を掴み、懸命に明鏡止水の心を取り戻そうとするが、
ぼんやりとした頭は思った以上に余裕がなかった。
今はただ、あっちこっち火照った体をさわり気持ちだけ、私の脳に浮かんでいる。
(だめだ、このままでは私、誘惑に負けてしまいそう……)
「ふふ、どうしたの?我慢なんて、しなくていいのよ?△△△ちゃんも速く私の仲間になって、一緒に気持ちいいことをしようよ」
先輩の甘い言葉は誘惑の旋律となって、私の心を溶かしていく。
このままいたら、私が淫欲に溺れ、惨めに自ら体を晒しだすかもしれない。
そしたら、私が助からないどころか、先輩やお兄ちゃん、そして多くの人達が被害を受けてしまう。
……そんなことになるなら、いっそあの手を使ったほうがましだ。
- 私は覚悟を決め、最後の力を振り絞って地面から立ち上がり、重い唇を開けた。
「……先輩、あなたを助けられなくて、ごめんさない」
鳳凰弓は私の精神力に反応して、今までに無かった赤い輝きを見せた。
霊力で作られた不死鳥の姿が現れは、鮮やかに私の全身を包んだ。
「そ、それは……!」
「この聖具の守護精霊よ。もうこれ以上先輩に悪いことをさせませんわ!
先輩に淫魔の呪いから、やすらぎを取り戻してみせます!」
鳳凰弓は使用者の霊力を増幅するだけでなく、どんなに強い魔物をも討ち滅ぼす最終奥義が存在する。
その最終奥義に使うエネルギーは莫大で、一度に何回も出せる技ではない。
数百年前、私の先祖はこれを用いて、彼女よりも数倍強い妖魔王を倒したという。
力比べすると、私よりもお兄ちゃんのほうが霊力が高い。
そして、お兄ちゃんと先輩の実力は伯仲である。
だが、彼ら二人の力を合わせても、淫魔に勝つことはできなかった。
つまり私一人の力だけでは、到底その淫魔を及ばない。
だから、鳳凰弓のこの力関係を無視する最終奥義こそ、私が淫魔を倒せる唯一のチャンスである。
しかし予想外のことに、先輩が私の敵となって先に現れた。
ここで奥義を発動し霊力を使い切ったら、また霊力が回復するまで待たなくてはならない。
だが、ここで私がやられては、それでこそ全ての希望が水の泡になっちゃう。
これ以上先輩が悪に助力させないためにも、例え刺し違えになっても彼女をここで倒す。
「私よりもっと霊力がある人なら、鳳凰弓で『魔』の部分だけ滅ぼして先輩を浄化できたかもしれない。
……ごめんなさい、先輩。最後まで頼りにならなくて……でも、これで先輩も安らかになれますわ」
私が弓を力いっぱい引くと、全身の霊力を極限まで凝縮した矢が、真っ赤に燃え上がった。
「な、なにをする気なの?」
「先輩、これをうけてみて!……不死鳥よ、すべての邪悪を焼き尽くしたまえ、鳳凰霹靂陣!」
霊矢は赤い稲妻の波動のように伝わり、途中から華麗な鳳凰の姿と化して先輩へ飛んだ。
その凄まじい一撃は彼女が作り出すバリアをも粉砕し、彼女の体を飲み込んだ。
霊力を使いきったあとの眩暈が私をおそう。
赤い閃光が収まると、残された先輩は満身創痍な体を地面に膝をつき、そして倒れた。
「くっ、……ふっ、ふふ。よく……やったわね、△△△ちゃん。私の……完敗だ……わ」
「○○○先輩!」
私は涙ぐんで先輩の名前を叫んだ。
彼女の側までやってくると、倒れた彼女に鳳凰弓を向けた。
霊力を使い果たしたため、今の私には立つことさえやっとだ。
私が倒れる前に、彼女の息の根を止めなければならない。
先輩は弱々しい微笑を浮かべて、私を見上げた。
その瞬間、私の胸は何か詰まったような悲しい気持ちに満ちた。
脳内では、先輩の優しかった顔が次々と浮かび上がった。
小さい頃から、私はお兄ちゃんや先輩と、三人でよく遊んでいた。
お兄ちゃんと喧嘩になっても、先輩はいつも私の肩をもってくれた。
そして、私の気持ちが落ち着いてから、頭を撫でながら私のわがままを優しく諭してくれた。
高校生になって同じ学校の生徒になってから、彼女とお兄ちゃんと親しくなっていく様子を見て、私は複雑な心境になった。
その時、私は先輩から距離をとって、時々つい冷たく当たってしまう。しかし、先輩はいつも通り暖かく接してくれた。
- 「△△△ちゃん……あなたは最後の一撃で、そのまま私を倒せたのに……わざと急所をはずしたでしょ?」
「そ、それは……」
「本当、どこまでも優しい子だわ……さあ、そのまま私を殺しなさい。そして、速く淫魔のところへ行きなさい……
あなたのお兄ちゃんもそこに捕まっているはずよ。このままでは、世界が彼女に支配されてしまう……
私のような人間を作らないためにも、一刻も早く淫魔を倒すのよ」
彼女はそう呟くと、最後に私が見慣れた優しい笑顔を見せた。
その笑顔を見て、私の心は大きく揺れた。
弓を操る私の両腕は、しばらく震えが止まらなかった。
迷いに満ちた私の心は、しばしの葛藤に陥り、そしてある意にまとまった。
私は鳳凰弓を収め、彼女の体をだきかかえた。
「△△△……ちゃん?」
「先輩、一緒に地上に戻りましょう。私のお母さんの霊力なら、きっと先輩の体を元に戻す方法があるはずよ。
そして、一緒に淫魔を倒して、お兄ちゃんを助けよう!」
私はよろめきそうになりながらも、先輩の腕を首に回し、彼女を支えてダンジョンから離脱することを考えた。
「△△△ちゃんったら……本当に小さい頃から変わらず、優しいのね」
「先輩が人間だろうと淫魔だろうと、私の大事な先輩であることに変わりないわ。さあ、一緒に地上に戻ろう!」
その時、先輩は力尽きた笑顔に、突然一抹の邪悪が浮かび上がった。
「……本当に嬉しいわ、そう言ってもらえると。その優しさに甘えてもらうよ!」
私が異変に気付くと同時に、先輩の尻尾は私の腰をなぎ払い、鳳凰弓を遠くへ弾き飛ばした。
そして彼女はすぐさま私の背後から両肩を掴み、呪文を唱えた。
「先輩、なにを……!」
私の足元に六芒星の魔法陣が現れたと思いきや、
次の瞬間全身が重い枷をかけられたかのように、動けなくなってしまった。
これはまさに……先輩が得意の、封印魔法だった。
「ふふふ、ありがとう、△△△ちゃん。おかげで一命を取り留めたわ」
「そんな……さっきあなたが言った言葉は……?」
「全部、う・そ・よ。あはは、それっぽかったでしょ?△△△ちゃんったら、全部真に受けちゃって。
『敵が戦闘不能になるまで、油断したり手を緩めたりしてはいけない』。私はそう教えたはずだよ」
先輩は愉快そうに笑った後、苦しそうに傷だらけの体を抱えた。
今の彼女は致命傷を負っているはずだが、それ以上に私の霊力はほぼゼロに近く、彼女の呪縛を破ることができない。
「くっ……よくもやってくれたわね。私をここまで追い込めたことを、素直に褒めてあげるわ」
彼女は足を引きずって私から離れ、ダンジョンの奥の方へ行った。
そして合図をすると、何人かの男が彼女の側へ集まった。
彼女は一人の男性を下に寝かせ、突然ボンテージの下の部分をずらした。
- 次の瞬間、私は自分の目を大きく見開いた。
先輩は上から男に跨り、女の大事な部分で、相手のいきり立つ一物を含んでしまったのだ。
「あぁん、くっ……ううん!」
彼女は両手を男の腹に置き、自ら腰を動かした。
男はすぐに快楽の呻き声をあげ、彼女に精気を送るために股間を突き上げた。
男が突き上げるたびに、先輩は何やら満たされたような表情を作る。
そのあまりにも艶かしい光景に、私は目をはずすことができなかった。
見る見るうちに先輩の傷は癒され、そして男の体がしぼんでいく。
先輩が最後の一滴を搾り出した時、男は人の形をしたミイラと化した。
(そ、そんな……なんてことを!)
こみあがる恐怖に、私は言葉を失った。
淫魔が人間から精気を吸い取るのはもちろん、男と女が交わる光景はこれではじめて見る。
女があんないやらしく腰を振るなんて、とてもはしたないことなのに、それが私の視覚を刺激して興奮を呼び覚ます。
しかもその女が私の憧れだった先輩だから、いつも清楚で明るい彼女のイメージと比較してしまい、私はもどかしい疼きに焦った。
彼女は次の男に指示を下した。その男は目の前の惨劇に怖気づくどころか、喜んで従い横になる。
こうして彼女が四人目の男の精気を吸い尽くした時、彼女の体の傷は全て消えてなくなり、もとの麗しい肌に戻った。
彼女は男の遺体をまるでゴミのように投げ捨てると、私の側へ来た。
「ふふ、驚いた?これが人間の精気を搾り取る行為なのよ。本来人間は大事な餌だから、
殺すことはしないんだけど、さすがに今回はやばかったからね。どう?一応見た目は回復したけどね。
中身はまだまだだけど、これからゆっくり回復していくわ」
先輩は微笑みながら、太ももに垂れたドロドロした液体を指ですくい、それを細長い舌で舐め取った。
その笑顔は残忍で、とてつもなく淫靡なものでもあった。
そして情け無いことに、私は彼女のいやらしい表情を見ると、心の奥底から劣情が湧き上がる。
鳳凰弓が私の手から離れ、霊力もほとんど使い果たした今、私の体は無防備のままダンジョンを流れる淫気に晒される。
息が詰るぐらい甘くていやらしい匂いが私の脳まで染みこみ、そしてぬめりと胴衣を通り越して肌を侵食する。
全身はひどく火照り、浅くなった呼吸はさらに多くの淫気を吸ってしまう。
まもなく私は敏感になった体を支えることができなくなり、うずくまってしまった。
真っ白の装束の下にある清純な体は赤みを帯びて、徐々に快楽を欲するケダモノへと化けていく。
その変化はじわりじわりと進んでいくうちに、私はとても恐ろしいことを発見した。
知らないうちに、私の体からもダンジョンと同じようないやらしい匂いを放ち、吐く息が浅いピンク色を帯び始めた。
まるで、私の肉体が淫気と同化していくようだ。
先輩は私を見下ろして、くすくす笑い始めた。
「あなたも淫魔化が進んでいるようね。ほら、自分でも感じるでしょ?体のあっちこっちから、いやらしい感じが。
このままほったらかしたら、あなたも他の雌と同じように、いやらしい淫魔となるわ」
「そ、そんなはず……あるもんか!」
「往生際悪いね。このまま放置してもいいけど、やっぱり私の手で、より深いところまで堕ちてもらうわ」
「くっ……だれが淫魔に、屈服するか!」
「あら、まだそんな事を言えるの?じゃあ、これから△△△ちゃんに、私が好きになる魔法をかけてあげるね!」
先輩はニコッと笑うと、私の顎をしゃくり、彼女の顔へ向かせた。
そして、彼女の赤い目が妖しく輝き、私の目線を吸い込んだ。
- (はぁ?!魅了の……魔法……)
これがさっきなら私も霊力を張って抵抗できたが、
今の私は心身とも疲れていたため、すんなりと彼女の瞳の虜となってしまった。
先輩の美しい顔を見ると、胸は甘くてけだるい愛情が充満した。
自分は相手の魔法にかかっていることを知ってても、私は抵抗するだけの力がなく、
たちまち心の中は彼女に服従したいと思いはじめた。
意識が恍惚に揺れ、先輩の言うことなら何でも聞いてやりたい気持ちとなった。
「これでやっと素直な表情になったわね」
先輩はそう言うと、その綺麗な顔立ちを私に近づけた。
彼女のねっとりとしたピンク色の吐息は、私の劣情を煽る。
そして、ついに二つの唇が重なった。
魅了の瞳に囚われた私は、みずから自分の舌を伸ばし、彼女に任意に吸わせた。
その間、口の中ではお互いの唾液が混ざり合い、舌の蠢きとともにいやらしい水音を立てた。
頭の中では分かっている。
淫魔はこうして相手に淫液を飲ませ、相手が自分に欲情させるようにする。
敵の唾液を飲むなど、私にとってはこれ以上の無い屈辱だ。
しかし、自らそれをおいしそうに取り込む自分に、私は体が汚されていく興奮を感じた。
私がうっとりに浸っている間、先輩の手が私の胴衣をかきわけ、私の懐をまさぐった。
「う……ううん!」
先輩の手は優しく私の胸を包み、そしてゆっくりとさする。
呪縛を施された私の体はどうすることもできず、ただ体を相手の好きのように晒すだけだった。
彼女が触れた部分は次々と私の正義の心を裏切り、まるで媚びるように卑しくくねり始める。
そして、そこから覚えた快感を私の頭に送り、私に「気持ちよくなろうよ」と堕落へいざなう。
(だめ、このままじゃ、先輩に支配される……私がどんどんエッチに、なっちゃう……)
先輩は私の口から離れると、私はしまらない口を開けっ放しにして、朦朧とした目で先輩を見上げた。
彼女は邪悪な笑みを浮かばせていた。
「今のあなたの表情、とても可愛いわ。そろそろあそこがどうなってるか、見せてもらおうか」
彼女はまるで小動物を看護するように私を地面に寝かせた。
そして緋袴の紐をほどき、優しく脱がした。
私の雪白い太ももが外気に触れると、小刻みに震えだした。
「あら、あそこが随分濡れてるじゃない。下着がこんなにびしょびしょに。いやらしい汁が下まで垂れてるわ」
(そ、そんなこと……言わないで……)
自分の下半身のはしたない光景を想像すると、私は思わず顔を覆いたくなるほど恥ずかしくなった。
「あっ!」
先輩が人差し指でショーツ越しに私のあそこをなぞると、
私はそれだけで体を蝦のように反り、嬌声をあげてしまった。
彼女は鋭い爪で私のショーツの紐を切断すると、私のあそこを見てくすくす笑った。
「△△△ちゃんのあそこ、いやらしい匂いがぷんぷんしてるわ。
こんなにびくびくさせてるなんて、まるで触ってほしいと願ってるみたいね」
彼女が言った事実に対し、私はただ顔を真っ赤にさせ惨めな気持ちになった。
はしたない感情に服従する体が憎い。
しかし、これから自分がもっといやらしいことをされると思うだけで、
胸の奥からどんよりした疼きがじんわりと広がっていく。
次の瞬間、先輩は私の太ももを手で押さえ、股間のところに頭を沈めた。
「ひゃっ、あ、いやー!」
私は思わず悲鳴をあげ、あそこから伝わる快感の波に腰を浮かせた。
淫魔となった先輩の細長い舌が、私のあそこに入ってぬらりと動きだす。
- その時、私はとても悪い子になってしまった。
生まれて初めての感触。
奥から突かれた快感に抗うこともできず、私は淫蕩な女のように喘いだ。
無意識のうちに体が相手に合わせ、勝手によじってしまう。
先輩は巧みに舌を操って私の愛液を掻き出し、私のあそこに口を密着させてすすった。
「ああっ、吸っちゃ……だめー!」
グチュチュという音が断続的に聞こえ、私のあそこで愛液が流動した。
想像するだけで悶えるというのに、肉体的気持ちよさも相俟って私を絶頂へと導いていく。
「うんぁ、うっぐ……ああぁ――!」
私は一際大きい悲鳴を上げ、四肢を極限までにこわばらせた。
体の奥で溜まった熱い欲望が、嵐のように吹き荒れた。
目の前がフラッシュを照らされた直後のように何も見えなくなり、
絶頂を迎えたあとの体は温い泥沼に沈んだように気持ちいい脱力感がした。
先輩は私のあそこから顔を上げると、彼女の口元から一筋の透明な液がこぼれた。
無言のまま私の顎をしゃくり、私にキスをした。
「むん……!」
彼女の口から、私のアソコの愛液が唾液と混ざった液体が滴り落ちる。
思考さえ止まった私には抵抗する意思がなく、彼女に舌を勝手に絡み取られる。
口の中では、ねばりとした甘い味がじーんと広がった。
「んん……むん、あはぁん……どう、おいしかったでしょう?△△△ちゃんの、あそこの味」
先輩は熱気がこもった吐息を私の顔に降りかけ、長い舌先から引いた粘液を舐めとる。
「ふふふ、それにしても△△△ちゃんのあそこの味、だいぶ淫魔に近づいてきたわ。
ねばねばして、味が濃くて、まるで男を誘いたくて仕方が無いって感じ」
無意識のうちに私は口内の液体を飲み込むと、先輩の言う通りねっとりとした感触は胸の奥まで広がっていく。
私の退魔師としてのプライドは溶解していく。
自分の愛液によって穢された事実に、私は言いようの無い屈辱感と、体が支配されていく快感を覚えはじめる。
そして、先輩は突然お尻の方に手を伸ばし、そこから尻尾の先を持って私に見せ付けた。
毒々しい黒色を帯びた尻尾だった。今までよく見ていなかったが、
その尻尾の先端はまるで男の性器のような棒状をしていて、先っぽに大きめな突起がついている。
「そ、それは……!」
「ふふふ、これからはこの子で△△△ちゃんを可愛がってあげるわ!」
先輩は尻尾の先端を口に含み、美しい顔に恍惚の表情を浮かばせ、その先端を舐めて潤わせた。
私は心をドキドキさせて、彼女のいやらしい表情と仕草をじっと見つめた。
(あんなものが、私のアソコに突いたら、わたしは……わたしは……)
先輩はそんな私を見下ろして、邪悪に微笑んだ。
「あら、ひょっとして期待してるの?そうよ、あなたはこれから私に犯される。私の尻尾に犯されるのよ。
淫魔に犯された人間は、みんな淫欲の下僕になるわ。
特に△△△ちゃんみたいな力のある人間ほど、エッチーな淫魔になっちゃうのよ」
「私が、淫魔に……」
「ええ、良かったわね。△△△ちゃんが淫魔になってから、きっとすっごくエッチで淫乱な娘になると思うわ。
体のあっちこっちから淫らなメスの匂いを漂わせて、男どもを誘惑するの。
そしてだれかれ構わず腰を向け、精液を貪る存在となる――ああ、想像しただけでも、堪らないわ」
先輩は嬉々に自分の体を抱きしめ、陶酔した表情を浮かばせた。
(私が、私が……そんなエッチーな女の子になるなんて……)
自分が先輩のように体をさしだし、男とエッチなことをする姿を思うと、私の胸にいっぱいの悔しさが広がった。
そして、その悔しい疼きは同時に甘美な汁となって私を誘惑する。
- 「あなたがいやらしくなった姿を、あなたのお母さんや友達に見せたら、
どう思ってくれるのかな?うふふふ、きっとみんなびっくりすると思うわ。
あんな生真面目で清潔だった女の子が、最低にいやらしい淫魔になっちゃうだなんて!」
「だ、だめ!お、お願いです、先輩!それだけは、しないで……私を淫魔にしないでください!」
「あらあら、このごに及んで、まだ反抗しようとするの?体のほうがほしくてほしくて堪らないみたいだけど。
ほら、またこんなエッチーな汁を溢れさせちゃって!」
「ああぁん!」
先輩は私のあそこに両手を伸ばすと、たくさんの愛液を掬い上げた。
そのまま両手を私の胸のほうに伸ばし、ねっとりとした愛液を全て私の胸部に落とし、私の乳房全体に丁寧に塗りたくった。
彼女の手つきの気持ち良さに、私は背筋を反らせ、切ない呻き声を出してしまった。
間もないうちに透明の液が私の胸肌に浸透し、胸全体からいやらしい匂いが広がる。
「いや、やめて……先輩、お願い、昔の先輩を、思い出して……」
「あら、そんな弱々しい声で言われも、説得力が無いわね。素直に私に犯されて、淫魔に生まれ変わりなさい!」
先輩は瞳を凶悪に輝かせると、尻尾の先を私の秘所にあてがった。
「い、いやー!」
私は最後の力を振り絞って反抗を試みたが、秘所から圧力を感じた次の瞬間、熱い堅物が体内にねじり込んだ感触がした。
熱くたぎった鉄棒のような堅物は、私の愛液に乗じて奥へ奥へと蠕動していく。
「あ、ああ……あああ――!」
恐怖を感じる間に、異物がどんどん私の深いところを広げて入ってゆく。
痛い快感が電撃のように私の体中を飛び回り、込み上がる満たされた感が私の頭に直撃する。
心臓は喉から飛び出そうといわんばかりに、ドクンドクンと急激に鳴り響く。
「あははは、△△△ちゃんってやっぱり処女だったんだね」
「いや、いやだ、おかしく、なっちゃう……お願い、抜いて……あああ――!」
何かを突き破られた痛みが走った。
そこから伝わる痛みを堪えるため、私は大きく息を吸っては吐き、体全体をこわばらせた。
堅物がゆっくりと、しかし確実に進み、ついに私の一番奥までたどり着いてしまった。
「そんな硬くならないで。私も怖かったのは最初だけだったわ。
大丈夫、そのうちすぐ気持ちよくなって、もうこれ無しでは生きていられなくなっちゃうわ」
先輩は私の頬を優しく撫で、私の涙を指でふき取った。
彼女は私の細い胴体を抱えあげて、私の愛液に塗れた胸に舌を這わせた。
そしてそのまま、私の胸の膨らみを含んだ。
「はうぅん!」
「むぐっ……うぅん、△△△ちゃんの胸、柔らかくておいしいわ。徐々に慣らしてあげるから、よーく感じてね」
彼女が言い終わると同時に、私の奥に侵入した堅物は、突然ゆっくりと抜き始めた。
「ああ、あああ!うっぐ……」
背骨の神経に乗ってやってくる衝撃的な感触に、私は思わず背筋を蝦のように曲げて息を止めた。
行き場のない力はただ四肢に流れ込み、痛みや快感をやり過ごす。
秘所から大きな物が少しずつ抜けていくと同時に、私は天にも昇る感じを喘ぎ声に変えて喉から発した。
ようやく尻尾が私の秘所の入り口まで戻ると、私も慌てて息を吐いて体を楽にさせた。しかし、今度はまた凄まじい圧力で押し入る。
「ああー!」
私は一時の安息も得られないまま、またもや悲鳴をあげた。
大きな力が私のあそこを掻き分けて、中へ侵略し続ける。
それはあまりにも野蛮な快感だ。
私は両目をつむり、沸騰した体に全てを任せたい気持ちになった。
<つづく>
- 「どう、凄いことをされた気分は。でも、これはまだ序の口なのよ」
先輩は私の体を起こし、私が身に着けている装束を全て切り裂いた。
白の巫女服は今の私の心情のように、千切れ千切れとなっておちた。
彼女が私の体をまさぐり、特に敏感となったポイントを丁寧に撫で、柔らかい舌で舐めた。
彼女が私の肌に触れるたび、私の体はまるで欲望の使徒のように、ビクンと喜悦に満ちた反応を示す。
そして、彼女は尻尾が出入りスピードを速めた。
やがて秘所から伝わる感覚は痛快な波となった。
私は完全にふしだらな女となって、絶えず呻き声をあげるようになった。
腰は段々と浮くようになり、無意識のうちに尻尾の抽送に迎合して、自ら腰を突き出す。
「あはん、随分といやらしくなってきたわね。ほら、もっと腰を動かせて!」
彼女の尻尾は大きなしぶき音を立てて、私の秘所を激しく出入りする。
体は完全に相手のいいなりとなって、わななきながらも遠慮なく上下に動いた。
そのあまりにも残酷な快感に、私は両手で顔を覆った。
「あはっ……あん、いやん!あ、ああ、ああぁん!」
「はぁ、はぁ……△△△ちゃんのあそこがキューッと締まってきたわ。ああ、体がビクビクしている。
うふふ、限界なの、もう限界なのね?いいわ、地獄まで、堕としてあげるわ!」
先輩はそう叫ぶと、尻尾の運動は一気に高速化した。
「はああ、そこは……だっ、んっ……ぅんああ、だめぇえええええ――――あああぁん!」
最後に一際大きい悲鳴とともに、私は腰を高く上げ、体全体をピンと伸ばせた。
奥まで貫いた尻尾の先から、熱くたぎった液体が中に出される。
その淫らな液体は、私のアソコに吸収され、瞬時に体全体を巡回した。
私の大きく見開いた瞳孔は焦点が定まらず、ただ遠くの一点を呆然と見つめた。
体中の痙攣がようやく収まり始めたとき、力が尽きた体はだらしないさまで地面に横たわった。
「ぁ……はぁ……」
私はゆっくり頭の角度を変えると、先輩は私のあそこから尻尾を抜いていく光景が目に入った。
切ない空虚感が広がるとともに、あそこから大量の白い粘液が溢れ出た。
広げられた秘所の入り口は、呼吸のように蠢いた。
(私が……穢されちゃった)
絶頂を登り詰めた後の甘い痺れが、事後の体を徘徊する。
真っ白の胸は荒々しい息と一緒に起伏を繰り返し、美しい勾配を描く。
「ふふ、イった時の△△△ちゃんの顔、とても良かったわよ」
先輩は荒い息を立てて囁き、私の臍にキスした。
悔しい気持ちだ。
ついさっきまで清純だった乙女の体が、今では淫らに余韻にふけっていた。
快感に溺れ邪悪に屈服した事実が、私の胸を痛く貫く。
その時、私は体から異変を感じ取った。
「うっ、ああん!」
まるで絶頂を迎えたときのように、私の体は熱く火照った。
頭から硬いものツンと伸び、背中の肉が盛り上がった。
「だめ、淫魔になりたくない……淫魔になりたくないよ!」
私は自分の体を抱きしめ、涙をこぼした。
尾てい骨から細長い尻尾が伸び出し、私の背後から蝙蝠の翼が「バサッ」と広がった。
「もう何をやっても遅い。これであなたも淫魔の仲間になったのよ」
「そ、そんな……」
禍々しい我が身の新たな姿を確認し、私の目の前が真っ暗となった。
- 肉壁の一端は突然蠢き出した。
そこから一つの人型が盛り上がり、やがて女淫魔となって私達の前に現れた。
「どうやらうまく行ったようだね」
「淫魔さま!」
先輩はその女淫魔に向かって、恭しくひざまずいた。
その妖艶な容姿と凄まじい淫気からだと、どうやら彼女こそ私の標的だった大淫魔のようだ。
女淫魔は私の側まで来て、高らかに笑った。
「これがあの坊やの妹さんなのね」
「はい。彼女は小さい時から×××くんと一緒に過ごし、退魔師として修行を積みました」
「ふふ、自分の妹が助けに来たと知ったら、あの退魔師の坊やもさぞ喜ぶでしょう。
安心しなさい。淫魔となったあなたは、すぐに身も心も邪悪な色に染まっていくわ」
お兄ちゃん
その一念は、一条の閃光のように私の心を奮わせた。
体が淫魔化していくとともに、私は自分の心まで段々と淫欲に染まっていくのが分かる。
今の私の頭には、さきほど先輩に犯されたときの快感が烙印のように残っていた。
このままだったら、私は欲情のために、本当にあの女淫魔に忠誠を誓うかもしれない。
しかし、大事なお兄ちゃんを助けなければ。
私が心まで堕ちていくならば、その前に、この女淫魔を倒さなければ。
「私は……あんたの言いなりになんか、なるもんか……」
私はガクガク震える体を無理やり起こし、女淫魔に敵意の目線を送りつけた。
「なにっ!?淫魔になったというのに、まだ淫欲に堕ちていないだと?」
先輩は私の様子を見て、驚愕の表情を作った。
「お兄ちゃんを……お兄ちゃんを返してもらうわ!」
「ほほう、これほど気を保てる女は始めて見るわ。しかし淫欲に溺れつつあるあなたに、何ができるというのかしら?」
「あなたを……うっ、倒すために、わざわざこれを持ってきたのよ!私の命をかえても、あなただけは絶対倒す!」
そして、私はさっきから目をつけた鳳凰弓のところへ走った。
確かに霊力は使い果たした今の私には、女淫魔や先輩に勝てるわけが無い。
だが、私の生命の炎を霊力の代わりに燃やせば、最終奥義をまた使うことができる。
そんなことをすれば、私は確実に命を落とすだろう。
しかし、それで女淫魔を倒しお兄ちゃんを助けられるのならば、それはまた私の本望である。
「はっ、しまった!淫魔さま、お逃げを!彼女はあの聖具を使うつもりだわ!」
先輩は私の目的にいち早く気付き、声をあげた。
もう遅い。
鳳凰弓の前では、いかなる邪悪なる存在も許されない。
私は素早く鳳凰弓の側へとびつき、弓の端を手で掴もうとした。
- その瞬間だった。
鳳凰弓はまぶしい輝きを放ち、私の両手を弾いた。
――何が起きたのか、私にはさっぱり理解できなかった。
私は両手で無理やり鳳凰弓を握ると、今度は凄まじい反発力が弓身から放たれ、私を体ごと遠くへ吹き飛ばした。
「ど、どうして?」
「まだ分からないの?あなたはもう淫魔になったのよ。聖具はいかなる邪なる存在を滅ぼし、
並みの者はそれに触れることすらできない。あなたも、その聖なる力に拒否されたのよ!」
「そ、そんな……」
私は呆然となってひざまずいた。
ほどよく成長したスタイル。かつては先輩のようなかっこいい女をめざして、維持し続けてきた。
それが今、背後から翼を広げ尻尾を伸ばし、禁断な味を知ってしまった体は、欲情を誘うように禍々しい淫気を放ち始めた。
最後の勝ち目も失ってしまった。
絶望に陥った私。
淫らな欲望がじわじわと体を蝕んでいく。
「かわいそうな子だわ。でも、そんな悲しい顔をしないで。これから淫魔として生きていくのよ」
女淫魔は優しく私を抱き上げ、私の唇にキスをした。
「むん、ぐっ?」
気持ちいいディープキス。女淫魔の唾液は、先輩のものとはまた違って、よりいやらしい味をしている。
「いい?あなたはもう淫魔になった。もう人間を守る使命感とか、そんなくだらない義務に囚われなくていいのよ。
これからは、自分の淫らな欲望のままに生きなさい」
「はっ、でも、私は……」
あまりにも急な展開に、私の頭はついていけず混乱した。
今まで女淫魔を敵としてとらえたはずなのに、彼女の口付けを受けた途端、今度は心から恋しい気持ちがいっぱい溢れ出た。
悪魔に心を売り渡した罪悪感が後ろめたい。
しかし、それは確実に快い感触でもあった。
「もう△△△ちゃんったら、いつまでそんな良い子ぶってんのよ。速く自分の欲望を認めて、人間を捨てなさいよ!」
「ふふふ、迷っているようだね。まあいいわ、これからゆっくり堕ちていくから」
女淫魔は指先を地面に向け魔法を放った、床に黒い霧が立ち、そこから一着の黒いコスチュームが現れた。
「これが淫魔に生まれ変わったあなたへのプレゼントだわ。さあ、○○○、彼女に着させてみなさい」
「はい、淫魔さま。ほら、△△△ちゃん」
先輩はそのコスチュームを拾い、嬉々と私の巫女服の残滓を取り除き、それを私に着させた。
そのコスチュームは、先輩のものとはまた違うデザインの、エナメル調のボンデージだった。
私の細いうなじに、黒い首輪がガチャっと音を立てて嵌まった。
首輪から一本の紐が垂れて、谷間を通して胸を覆う部分を吊りさげる。
ビスチェのようなややきつめの胴体部は、私の肌にぴったりと張り付く。
先輩が紐をしめると、服が気持ち良いぐらいに私を束縛する。
小腹の両側は切り取られ、私の白い肌を魅惑的に見せ付ける。
秘所を覆う部分は上半身とつながり、ハイレグのように私のアソコを覆い隠す。
そしてお尻のほうは、なんと紐一本だけのTバックであった。
先輩はその紐を強く引き上げて、わざと私のお尻のラインに食い込ませた。
「ひゃっ!」
あまりにも気持ち良いしめつけ感に、私はピンク色の悲鳴をあげた。
後ろの方を見ると、可愛らしい臀部は生まれたままの姿で露出し、白い肌はその上の黒い尻尾と対照的だった。
ヒップに挟まれた黒い紐は大事なところを隠しているが、逆に淫らな雰囲気を醸し出す。
先輩は更に私に黒の手袋とロングブーツを着用させると、体中がボンデージに締め付けられて、今まで味わったことの無い快感を得る。
ああ、この服……なんて気持ちいいんだろう。
- 「素晴らしいわ。とてもいやらしくで、似合ってるわ」
「あ、ありがとうございます、淫魔……さま」
女淫魔の褒め言葉に私は戸惑いながらも、恍惚感を覚えた。
優しくされたためか、私は彼女に対する敵対心が薄れ、彼女の邪悪な美しさにうっとりし始めた。
「あはは、これで△△△ちゃんが町に出たら、そこらじゅうの男達はきっと股間を硬くして、
△△△ちゃんに犯されたくて跪いてしまうわ」
「そ、そんなこと言わないでください、先輩……」
「あら、まだ私のことを人間のように呼ぶの?私達はもう、同じ淫魔なのよ。
これから私のことを、お姉さまって呼びなさい」
「お、お姉さま?」
「ええ。これから地上に出て、一緒に人間たちを堕落させて、この世を淫魔さまのものにするのよ」
ああ、なんていやらしい光景だろう。
私は自分が淫らに体を踊らせ人間を誘惑する姿を想像すると、胸中にいっぱい毒々しい快感が広がった。
(だめ……私、考え方まで淫魔になっちゃってる……)
いけないことを想像していく。
自分がどんどん堕ちていくさまに、私はもどかしい感情を抱いた。
「さあ、真の淫魔になるために、最後の儀式を済ませよう。
今のあなたは、アソコが男の精液がほしくて、たまらないでしょう」
「……はい、淫魔さま……」
恥ずかしさのあまり私は顔を赤らめて、コクッと頷いてから蚊のような小声で答えた。
足の付け根のところ、秘所はすでにぐしょぐしょに濡れていた。
昨日まで色事と無縁だった私にとって、淫らなことは悪いことだという意識はすぐに改変できない。
そんな私の頬を、先輩が楽しく指で突く。
「ほらほら、さっきはあんなに喘いだのに、なに今更恥ずかしがってんのよ」
「お、お姉さま……」
「ははは。いいだろう。お前が初めて精気を吸う相手は、コイツにしてもらおう」
女淫魔さまが指を鳴らすと、肉壁の一箇所が柔らかく変形し、そこから一人の男性が盛り上がって出てきた。
彼の姿を確認すると、私は思わず叫んだ。
「お兄ちゃん!」
「△、△△△!」
そこにいたのは、紛れも無い私のお兄ちゃんだった。彼は両手両足を後ろに拘束されて、その上全裸だった。
「お兄ちゃん、無事だったんだね!」
「ああ……っ!……△△△、お前まで淫魔になったのか!」
お兄ちゃんは私の角や翼を見て、悲しい目で私を見た。
私は彼の目を見ることをできず、ただ切ない気持ちで彼から顔を背けた。
「ごめん、ごめん……ごめんよ、お兄ちゃん。私、お兄ちゃんが助けられなくて……」
(そんな目で……私を見ないで)
そう、今の私はお兄ちゃんに話しかける資格なんか無い。
今の私は穢れきった淫魔となってしまったのだ。
お兄ちゃんは私のことを、とても悲しく思うだろう。
- 「一週間ぶりだね、坊や」
「い、淫魔……さま……」
「どうだった?淫気に犯され続けてるのに、あそこに指一本触れないまま一週間過ごす感じは。
普通の人間だったら発狂してもおかしくないというのに、よく持ちこたえたわね。
さすが凄まじい霊力の持ち主。どう、もう一週間がんばってみる?
そしたら霊力がもっと精液に凝縮して、さぞ粘っこくて美味いものになるだろう」
「そ、そんな……お願いです、淫魔さま。どうか、
どうかこの汚らわしいチンポからザーメンをいっぱい、出させてください!」
お兄ちゃんは淫魔さまに跪いて、頭を深く下げて懇願した。
あまりにも驚愕の光景に、私は自分の目と耳を疑った。
あの凛々しくてかっこよくて、どんな困難があってもめげないお兄ちゃんが、
あのお兄ちゃんが、敵に向かって卑しい言葉を発していた。
彼の股間についている一物は勃起し、卑猥にドクン、ドクンと脈打っていた。
「あら、妹さんがせっかく助けに来たっていうのに、よくも恥ずかしいさまを見せられるね」
「お、お兄ちゃん」
「△△△、ごめん……」
お兄ちゃんは哀れな表情を漂わせ、私から目線を伏せた。
「あはは、いいわよその屈辱に満ちた表情。己の欲望に溺れ、自ら私に飼われる運命を選ぶ惨めな人間!」
淫魔さまはそう言うと、お兄ちゃんの頭を豊かな胸の方へ抱きあげる。
「どう?そこらへんの淫気とは比べ物にならないほど、いやらしい匂いでしょう?
私の体にもっと溺れなさい、そしてその淫らな欲望をいやらしい精液に変えなさい!」
「ああ、淫魔さま、淫魔さま!」
お兄ちゃんは股間をビンビンにさせて、顔を淫魔さまの胸の中にうずめる。
彼のみじめな姿を見て、私の心はガラスのように割られてしまった。
「でも、今日のお相手は、あなたの妹さんなのよ」
「△、△△△!」
「そう、彼女はついさっき、淫魔の洗礼を受けて、仮の淫魔となったの。ここで男の精液をオマンコで受け止めれば、
もう二度と人間に戻れない、本当の淫魔に生まれ変わるの。ねえ、嬉しいでしょ?自分を助けに来たはずの妹が、
自分の手によって淫魔にされちゃうの。ほら、よーく見てごらん。今の彼女のいやらしい姿を」
淫魔さまの言葉に誘導されて、お兄ちゃんは私のいやらしくなった格好を見て、
悲しい表情を浮かばせながらも、喉奥をゴクリと鳴らせた。
その淫らな劣情に満ちた瞳に見られると、私は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にさせた。
そして、自然と体の奥底から甘い疼きが湧き上がった。
「ほら△△△ちゃん、お兄ちゃんのところまで行ってあげて。彼、ほしがってるでしょ」
「は、はい、お姉さま」
私は先輩に押されたまま、お兄ちゃんのそばまでやってきて、彼のいきり立つ一物をじっと見つめた。
ああ、なんていやらしい形をしてるんだ。
こんないやらしい物、あそこに入れたら……
私はそう思うと、自然と手があそこへと伸び、股間にあるチャック引きおろした。
溜まりに溜まった蜜はどろりとこぼれ落ち、むっとするような淫らな香りが広がる。
- 「あはは、さすが新生の淫魔だね。こんなに凄まじい淫気を出すなんて」
「ええ、彼女の場合はもとから霊力が高いこともあるでしょう。
淫魔になってから、その霊力の高さはそのまま魔力の高さになる」
先輩と淫魔さまが微笑ましく喋っている間、お兄ちゃんは食い込むように私のあそこを見つめた。
彼の両腕は後ろに縛られたため、体だけうじうじと蠢かせた。
しかし、それだけでは当然果てることができない。
その姿はまるで憐れみを乞う子犬みたで、私に今までなかった感情を呼び覚ます。
(ああ、今のお兄ちゃんはなんて醜いだろう)
(実の妹だというのに、犬みたいに欲情するなんて)
(男達って、みんないやらしいことしか考えられない下等動物なんだね)
(こんな醜い生き物に媚びるような目で見られると、もっともっと――)
――いじめたくなっちゃうじゃないか。
私はお兄ちゃんの頭を優しくなでなでして、彼を地面に寝かせた。そして、彼の一物の先に私の秘所をあてがった。
「お兄ちゃんのここ、すっごく熱くて固いわね。どう?私のオマンコに入りたくて、仕方ないでしょ?」
なんだろう。
気持ちのままに言葉を紡ぐと、私は自然とお兄ちゃんに淫らなことをしたくなっちゃう。
「あっ、がっ……ぐうん!」
「あはは、またビクビクと暴れ出した。私のいやらしいマンコ汁を塗られて、腰が跳ねるほど嬉しいの?
お兄ちゃんがこんなにいやらしい男だったなんて、知らなかったわ」
私はお兄ちゃんのチンポを握って、彼をじらすように私のオマンコとこすり合わせた。
その間にも、お兄ちゃんは切ない呻き声をあげ、体を醜くくねらせた。
そのみじめな様子は、私を更に興奮させた。
側にいる淫魔さまとお姉さまは私の仕草を見て、淫らに微笑を浮かばせた。
「ねえ△△△ちゃん、男の子をもっと喜ばす方法、教えてあげるわ」
お姉さまはそう言うと、私の尻尾を持って、ぺロリと舐めた。
「ひゃう!」
「うふふ、生まれたての尻尾は敏感なのね。この尻尾はね、女をせめることもできるけど、男を狂わすこともできるわよ」
「え、そうなの?」
「そう。こうやって、男のお尻の穴に持ってきて……」
「や、やめろー!○○○!」
「あはは、変態のくせに何言ってるの!ほーら、ここをぶちこまれると、変態みたいに喜ぶくせに!」
「ああっー!」
「あはぁん!」
私とお兄ちゃんは、同時に喘ぎ声をあげた。
私の生まれたばかりの尻尾は、先輩に操られるがままに、お兄ちゃんのお尻の穴を広げ、ゆっくりと奥へ進んだ。
「ああ、ーっが……ああん!」
「ほらね、×××くんったら、まるで女の子みたいな声をあげてるでしょ?」
お姉さまは器用に私の尻尾をひねって、お兄ちゃんの奥へ入ってくる。
お兄ちゃんのそこは暖かく、緩んだり窄まったりして私の尻尾を引きつた。
「うふふ、×××くんって本当に変態なんだよ。実の妹にケツマンコを犯されてるのに、こんなに喜んじゃって」
「ああん、いいよ、気持ちいいよお兄ちゃん!」
私はついたまらず、お兄ちゃんの一物を私のオマンコに含ませた。
「ああああん!」
一週間分もの淫気に犯され続けた一物だそうだが、私のオマンコの中から突き上がり、私に至福の満たされ感を与えてくれた。
さきほどお姉さまに犯されたときと、また違った感触だ。
私は自ら腰を動かし、お兄ちゃんのチンポを搾った。
「ああ、ああーッ!」
- 「ふふふ、だめよ×××くん。よーく考えて!あなたはここで射精していいの?
ここで出したら、あなたは自分の妹を淫魔にさせちゃうのよ?
淫魔になっちゃったら、他の男といっぱいエッチしちゃって、他の男に精液をたくさん飲まされちゃうのよ。
あ、ひょっとしてそうなったほうが、もっと興奮するのかしら」
「あぅ、ガッ……だ、だめ……」
「ほら、がんばって×××くん!×××くんはそんな弱い男の子じゃないはずよ?
いつも正義感に溢れてて、妹や私を大事にする男前の子だもん。
ここで欲望なんかに屈服するはずがないでしょ?」
「ああ、うっぐん……ううっ!」
お兄ちゃんの側で、お姉さまは邪悪な笑顔を浮かばせ、お兄ちゃんが快楽に素直に夢中できぬように、
残酷な言葉を吐き続けた。彼女は私の尻尾をより激しく動かし、お兄ちゃんをせめつづける。
「でも、変態になった×××くんは、もう耐えられない。そう、あなたは淫魔さまに調教されて、
変態になっちゃったでしょ?幼馴染の私や、実の妹の△△△ちゃんの体を見て、欲情しちゃうんだもん。
ここに来てからオナニーすらできず、毎日毎日いやらしいことばっかり考えて。あなたにはもう耐えられない。
△△△ちゃんにチンポとケツマンコを責められて、みじめにいっちゃうのよ!
さあ、一週間たまった汚らわしいザーメンを、全てだしちゃいなさい!」
お姉さまは私の尻尾を深く突き上げると、お兄ちゃんは大きな悲鳴を上げた。
彼のチンポも一段と大きくなり、私のオマンコを最奥まで貫く。
「ああ、だめ、だめ……△△△、イクよ!」
「はぁあああん!お兄ちゃん、私もイッちゃう、イッちゃうの!」
私は全身に押し寄せる快感に身震い、オマンコの肉襞を窄めて彼の一物を締め付けた。
次の瞬間、私の秘所の奥で、溶岩のような熱い液体が大量に噴出され、私の頭の中まで真っ白に染め上げた。
中からほとばしる液体は、素早く私のオマンコに浸透して、私の全身へと行き渡った。
「ああ、ああーーーん!」
そのあまりにもの快感に、私は背筋を大きく曲げて絶叫した。
精液から生成された淫らなエネルギーは、またたく間に私の体を邪悪なものに染めた。
特にお兄ちゃんの霊力がこもった精液は、私に莫大な魔力を与える。
私の肌はあでやかなものになり、随時淫らな香りを放つようになった。
胸がきゅんっと可愛い形に整え、腰がくびれ、臀部はよりいやらしい勾配を描く。
顔は自分も気付かないうちに邪悪な笑みが浮かぶようになり、舌が長く伸び、犬歯も鋭く尖がった。
両目は遠くのものや暗闇の中でもはっきりと見えるようになり、鼻は人間の淫気を瞬時に嗅ぎとり、
つんと伸びた耳は相手の心臓の鼓動を聞き分けることができるようになった。
ああ、なんて素敵な変化だろう。
この姿でいろんな人を惑わせ、彼らと淫らな行いをすると思うと、私はいやらしい気持ちに陶酔した。
これから沢山の人間を堕落させ、
男を誘惑し私の性奴隷としてひざまずかせ、女は犯して新たな淫魔として変えてやる。
そして、淫魔が支配する世界を作り上げるのだ。
「おめでとう。完全な淫魔になった感想はどうかしら?」
「ええ、とても気持ちいいですわ淫魔さま。私はこれから淫魔さまの忠実なしもべとなって、人間達をおとしていきますわ」
「心強い言葉ね。今後は頼りにしていくわ。その禍々しい弓は、私が保管しよう」
淫魔さまはそう言うと、遠くにある鳳凰弓に手をかざした。すると、そこの地面は柔らかくなり、鳳凰弓を飲み込んだ。
ああ、なんてことだ。
あのいかなる邪悪をも滅ぼし、かつて妖魔王さえ倒したという聖具が、こんなところで埋まれてしまうのか。
これで淫魔さまを倒す手段が、また一つ減ってしまった。
それは遺憾すべきことだが、私にとって喜ぶべきこととなった。
- 「さあ、せっかくのお兄ちゃんとの再会よ。たっぷり楽しんでらっしゃい」
「はい、淫魔さま」
身も心も淫魔さまの忠実な下僕となった私は、恭しく頭を下げた。
そして、私は絶望の表情を浮かべるお兄ちゃんを見て、軽蔑の笑いをみせつける。
「お兄ちゃん、残念だったね。お兄ちゃんが私にザーメンを注いだせいで、私はもうすっかり淫魔になっちゃったの。
でも、私嬉しかったのよ?だってお兄ちゃんのおかげで、私が淫魔になれたんだからね。
私これからもずっと、変態なお兄ちゃんのこと、大好きだよ!」
お兄ちゃんは私を見て、悲しい表情を浮かべながらも、果てたばかりの一物をまた固くさせた。
「あはは、お兄ちゃんは本当に変態なんだね。妹を見て欲情するなんてどうなの?
それとも、女であれば、だれでもいいの?」
お兄ちゃんの惨めな姿を見て、私の心は彼を誘惑し、彼を私の虜にしたい気持ちに満ち溢れた。
「ふふふ、本当に可愛いわ。私を淫魔にしてくれたご褒美、あげるわね」
私はそう言うと、おもむろに胸部を覆っていた服を解き、柔らかい二つの膨らみをお兄ちゃんに見せ付けた。
そこから甚だしい淫気を放ち、お兄ちゃんの股間をビンビンにさせた。彼は私の胸を見て、喉からかすれるような唸り声をあげた。
私は唾液を溜めてから、そのまま口を開いて唾液を膨らんだ乳房に落とした。
更に両手を使って唾液を谷間から左右へいやらしく塗りたくり、
それから胸を支えて、お兄ちゃんのチンポを胸の谷間に挟んだ。
「ひゃ、ああっー!」
「ねえ、こういうの、好きなんでしょ?」
私は小悪魔のように囁くと、胸をゆっくりと、リズミカルにこすり合わせた。
柔らかい肉に包まれて、お兄ちゃんは大きな喘ぎ声をあげて太ももをもぞもぞさせた。
私は更に長くなった舌を伸ばせ、お兄ちゃんのチンポの先端を絡める。
「うっく、はぁん……あう!そ、そこは……」
「あはぁ!お兄ちゃんのあそこ、おいしい味だよ。もう何年ぶりだろ、こうしてお兄ちゃんのあそこを間近で見るなんて。
ああ、あの頃お兄ちゃんと一緒にお風呂に入ったことを思い出すと、感慨深くなるわ。
さあ、こっちも入れてあげるね。お兄ちゃんを気持ちよくイカせてあげるよ!」
私は尻尾をうねらせ、今度は自分の意志でお兄ちゃんのケツマンコに挿入した。
すると、お兄ちゃんは更に腰を浮かせて、切ない声を出した。
「きゃは、男の子って本当にお尻に弱いんだね。どう?淫魔になった妹に、前と後ろに弄られる気分?
最高にいやらしくて、たまらないんでしょ?」
「ああ、△△△、あああ……うああああ――!」
チンポが一際激しく脈打ったかと思うと、そこから突如熱い粘液がほとばしり、私の胸や顔にかかった。
「きゃ!なによ、これ……」
「あははは、△△△ちゃんったら。そんな激しくせめたから、×××くんが耐えられなかったじゃない」
お姉さまは私のとなりにしゃがみ、私の顔に付着した粘液を舐めとり、それを私と唇を重ね合わせて、私に飲ませた。
「苦いはずなのに、甘くてねばねばしてて……これが男のザーメンの味なんだ」
私はお姉さまから分けてもらった精液を飲みこみ、恍惚の表情を浮かべた。
精液は私の喉を粘りついて、いやらしい味覚が私の頭に記憶される。
私とお姉さまのやり取りを見て、お兄ちゃんはまた切ない表情を作った。
「あー、お兄ちゃんったら、またチンポをこんな大きくしちゃって。
いいわ、お兄ちゃんが一週間溜めてきた汚いザーメン、全部私が搾り出してあげるよ」
私はニコッと微笑むと、全身から更なる淫気を漂わせた。
その淫気に犯されて、お兄ちゃんは絶望とともに、淫欲に渇く表情で私のいやらしい肢体を見つめた。
- それから、数日後。
「しかし、あんな清純派で大和撫子な△△△ちゃんが、こんなエッチでいやらしい娘になっちゃうと思うと」
「わー、わー!お姉さまったら、いつまでそのネタで私をいじめるつもりですか!」
私は顔を真っ赤にさせて狼狽した。
「○○○くんとセックスしてる時、『ああん、お兄ちゃん入れて――』なんて叫んでたし」
「そ、そこまで言って無いわよ!それに、あの時はただお姉さまに悪乗りして、雰囲気で言っただけなのよ!そう、雰囲気です!」
「ごまかしても無駄ね。昨日だって、朝から晩まで三十人以上の男とセックスして、イキまくったくせに」
「もう、これ以上言わないで!」
また前のことを思い出してしまい、私は動揺を隠せなかった。
お兄ちゃんと交わった後、私も淫欲から目を覚まし、そして邪悪に堕ちた自分を悔しく思った。
あの後、私はお兄ちゃんに合わせる顔が無くなった。
そしてここ最近では、体がすっかり淫魔に馴染んで、いっときもエッチなことから離れられなくなった。
エッチなことを繰り返していくうちに、行為を嫌がっていた意識は、
最近では後ろめたい感情だけとなり、頭や心は完全に淫欲にふけるようになった。
今では、淫魔さまやお姉さまが悪い事してるのを見てても、心から嫌悪する感情がなくなった。
そんな堕落していく我が身を見て、私は屈服した惨めさを感じながらも、徐悪に染まる自分に快感を覚えた。
「ふふふ、あの時の△△△ちゃんといったら。それが今となって……」
「あの時のお姉さまといったら、学園内で容姿端正・成績優秀・スポーツ万能・誰もが憧れる美少女優等生。
一年中もらうラブレター数知れず、でも鈍いお兄ちゃんに一筋だから全部断って、泣かせた男も数知れず。
それが今となって、あられもない姿を男どもに晒し、あーんなことやこーんなことをして、誘惑するはしたない女になった。
ああ、私だってあの頃、本気でお姉さまに憧れてたんだよ」
と、私はわざとらしい声で言った後、小悪魔的な微笑を浮かばせた。
「あら、言い返すようになったじゃない」
「いつまでも、先輩に負けてるわけにはいきませんからね」
私達はあの時、命がけに戦ったときのセリフを言い合った。
そして、お互いの目をみつめあって、同時に笑いをこぼした。
「さあ行くわよ、これから世の中をもっともっと淫らに変えていくために」
「ああお姉さま、待って!」
走っていく彼女の後を、私は追った。
道路に飛び出した途端、通行人たちの目線は私達の姿に釘付けとなった。
無理もない。お姉さまも私も、黒いボンデージ姿を着た格好だ。
私は自分の胸やお尻に視線を感じ、思わず顔を赤らめた。
この服を着て地上に出て、しかも真昼堂々と道を歩くのは、今日ではじめてなのだ。
「お姉さま、みんな私たちのことを見てるわ」
「ふふふ、それだけ魅惑的だからだよ。ほら、あの人たちの目つき、段々といやらしくなったでしょう?」
お姉さまの言うとおり、通行人たちの目は私やお姉さまをせわしくかすめ、まるで目で犯すといわんばかりだった。
- お姉さまが言うには、今日は地上にて大掛かりに人間を堕落していくという。
人間を堕落すること自体、私にはいまだ反抗を感じる。
しかし、彼らが欲望に溺れた後にみせる淫らな表情を見ると、私は懸命に自分に言い聞かせた。
彼らだって、気持ちいいことをされて嬉しいんだ。
「さあ、はじめるわよ」
「あっ、お姉さま!」
お姉さまはいきなり私の腕を掴み、私の体を彼女の方へ引っ張った。
私は仕方なく彼女と唇を合わせ、すでに火照った体をいやらしくくねらせた。
またたくまに私達の体は熱く柔らかくなり、お互いの体を抱きしめ、足の付け根辺りをこすり合わせた。
私達の体から凄まじい淫気をむき出し、あたりはまもなくどんよりとした空気に充満した。
その淫気に犯された人たちは、男女問わず欲望が渦巻き、
私達のすぐそばにいた人達なんかすでに服を脱ぎ捨て淫欲の下僕となった。
彼らが淫らになっていく姿を見て、私はこれ以上無い興奮を感じ、更に体をいやらしく動かした。
人々の淫欲は、すなわち淫魔のエネルギーとなる。
やがて、空模様が怪しく暗み、空気はどんよりとしはじめた。
アスファルトやコンクリートで舗装された地面は、不気味ないやらしい肉色に変わり始めた。
そして、オナニーやセックスに耽っている人間達は、ゆっくりと肉色の地面に沈んでいく。
「はぁん……うふふふ、淫魔の虜となった人間がまた増えたわ」
「お姉さま。人間が淫欲に魅入られた姿を見ると、私のアソコがとても感じるわ」
「ええ、それは私達が淫魔、この世を堕落がはびこるよう変えていく存在だからよ」
まわりの人間達を飲み込んだ後、最後に私達をものみこんだ。
そしてしばらくして、地上の景色は変わり、建物なども全て元の形に戻った。
ただ変わったのは、ついさきほどそこにいた人間達は、淫欲に取り込まれ地上から消えたということだけだ。
私達が地下に戻ったとき、そこにいた沢山の裸の男女に、さきほど地上からひきずらされた人間が加わった。
「ああん、いやん……はぁん!」
「だ、だめ――!はぁ、はぁ……」
「うん、ああぁん」
みんな己のうちにある淫欲に目覚め、私達淫魔に精気を提供する獲物となった。
彼らが交尾をする度に放つ淫らなエネルギーは、このダンジョンの肉壁に吸収され、私達淫魔の力となる。
もちろん彼らと直に交わって精気を吸い取ることもできる。
しかしこの場合、相手を死なすような真似はしない。
あくまでも、彼らは私達の性奴隷なのだ。
全員じゃないけど、中には霊力の素質を持った子は淫気に犯され、私達の仲魔となる。
そして、淫気を抵抗する力が大きいほど、より上級の淫魔になれるという。
たとえば、いま私達の目の前にいる少女。
彼女は学生服を着て、メガネをかけた顔に不安の表情に満ちていた。
かばんを抱えて、どうしたらいいか分からず、それでまわりの卑猥の光景を恐れながら見入っている。
彼女も淫気に犯され、体から微かにいやらしい匂いを放ち始めているが、
どうやらまだ完全に淫欲に囚われていないようだ。
「△△△ちゃん、久々においしそうな女の子だわ。彼女を気持ちよく犯してあげるわ」
「はい、お姉さま」
後ろめたいものの、あの可憐な表情が淫らに男を誘惑するものへ変化すると思うと、私は抑えられないドキドキを感じた。
「ここはどこ?……あなた達!いや、私に近づかないで!」
私達の角や翼に気付いたか、彼女は怯えた表情であとずさった。
「ふふふ、そんなに怖がらなくていいのよ」
「すぐ、気持ちよくなるから」
- 私は逃げようとする彼女の後ろから両腕を掴むと、お姉さまは彼女のメガネを取り外し、と口付けを交わした。
「むむん!……うぅん……」
彼女の反抗する力は徐々に弱まり、ついに目を虚ろにして快楽に身をゆだねた。
私は後ろから彼女の服の中に手をもぐらせ、彼女の発育中の胸を優しく揉んだ。
そしてもう片方の手を彼女のスカートの中に伸ばし、下着越しに彼女のアソコを愛撫した。
またたく間、彼女は私達に従順するようになり、淫蕩な喘ぎ声を出し始めた。
そして十数分後、そこには清純な女子校生の姿はどこにもなく、
代わりに額から角を伸ばし、瞳孔が獣のように縦に細く伸びた淫魔が誕生した。
彼女は妖艶に生まれ変わった自分の裸を見下ろし、うっとりした表情で愛撫。
「ああお姉さま、なんて素敵な姿かしら」
「うふふ、これで彼女も淫欲に虜となった。そして、彼女に犯される人間もまた、彼女の性奴隷となるわ」
彼女が淫らな目付きでほかの男と交わるのをみて、私とお姉さまは会心の笑みを浮かべた。
人間達の淫欲を吸い取って、淫魔さまは日に日にその魔力が増していく。
淫魔さまの力が増すと、彼女の下僕である私やお姉さまなども魔力が増し、私達の体から漂う淫気もより一層濃密となる。
そうすると、私達が人間を魅了する力も強くなり、私達より力の弱い退魔師でも堕落させることができる。
つまり、このサークルが続く限り、いずれ淫魔さまはかつての妖魔王をも凌ぐ凄まじい力を得ることになる。
こうして、私は自分が悪の手助けをしていることを実感するたびに、胸に毒々しい疼きがうじ虫の様に蠢く。
私とお姉さまはダンジョンの一番地下の回へ来ると、恭しく跪いて頭を下げた。
「ご苦労さん。この調子で、地上の人間を我々淫魔の奴隷にしていくのよ」
「はい」
「はい」
私とお姉さまは同時に返事した。
「淫魔さま、恐縮です私に質問があります」
「どうしたの、○○○」
「どうして今すぐ地上に侵攻しないのですか?今の淫魔さまの実力なら、そんじょそこらの退魔師など十分に圧倒できるじゃありませんか」
「ええ。確かに、封印された妖魔王の力を手に抑えた今の私なら、並みの退魔師は抗えないでしょう。
しかし、私はまだほんの少し妖魔王の力を吸収し終わっただけ。それに、あの人がいる限り……」
「あの人?」
「ええ、△△△ならよく知ってるはずよ。あなたのお母さん、封魔の巫女」
「私の……お母さん?」
私は驚愕した。確かに私やお兄ちゃんはお母さんから霊術を教わり、彼女も昔名高い退魔師だったらしい。
「そう。二十年前、私はその時も人間界にやってきたが、その時あなたのお母さんと一戦を交えた」
「そんなことが、あったんですか」
「その時私は敗れ、そして私の力の大半も彼女に封印された。
そのため、私はじっくりと力を蓄えることにしたわ。そして、今の私の魔力なら、彼女の霊力と互角のはずだわ」
「それならば、私や△△△ちゃんも力を合わせれば、彼女に上回るというのですね!」
お姉さまは嬉しそうに言った。
「ええ、その通りだわ。私と彼女が戦う時、あなた達の手も貸してもらうわ」
「△△△ちゃん、良かったわね。あなたのお母さんに、そのいやらしい姿を見せられるのよ!」
「ああ……」
お母さんの悲しい目に見られると想像しただけで、
私は胸にもどかしい気持ちをはらみ、あそこからいやらしい愛液が溢れ出た。
「うふふ……しかしまだ焦っちゃだめ。このまま人間の精気をすい続ければ、
いずれ私の魔力は彼女の霊力を上回る。そしてあなた達も、彼女と同等の力を手に入れるわ」
「素敵だわ。その日が来れば、私達も淫魔さまのように、退魔師を含め自由自在に人間達を誘惑できるのね」
「お母さんも犯して、私と同じようなエッチな淫魔にしてあげるわ」
淫魔さまの言葉を聴いて、私とお姉さまは興奮した。
- 「そうだ。あなた達にこれを見てもらおう」
淫魔さまはそう言って指を鳴らすと、彼女の背後の肉壁が移動し、奥の光景を映りだした。
そこには大きな水溜りがあった。水溜りは不透明な白色で、いやらしい香りを漂わせた。
そして水溜りの中央には、なんとあの鳳凰弓が立たされた。
鳳凰弓の下部は白い液体の中に沈み、上部が向ける天井の肉壁から、
水溜りと同じ白い粘液がポタリ、ポタリと落ちて、鳳凰弓に滴る。
私達は淫魔さまの後について、その部屋に入った。
「淫魔さま、これはいったい?」
「この池は、ダンジョンから男の精液と女の愛液を吸い取って、日々濃縮してできたものだ。
普通の人間なら、この池に身を浸っただけで、限界まで果ててしまうわ」
確かに淫魔さまの言うとおり、そのかぐわしい香りは、私の脳髄まで忍び込み、悦ばせてくれる。
「その弓は聖具として確かに忌々しい能力を持っている。
しかし、邪悪な魔力で染め上げることにより、我らに屈し、便利な淫具となれるわよ」
「そんなことができるんですか?」
「ええ。聖具としては、この弓はいかなる邪悪を討ち滅ぼす力がある。その性質を用いて淫具に改造すれば、
いかなる人間をも淫欲の虜になる力を備わるわ。今まで汚したおかげで、弓から聖なる力がほとんど薄れているわ」
私は改めて鳳凰弓を見ると、確かに弓身から霊力がほとんど感じられなくなり、
そこ薄く見える守護精霊である鳳凰の姿も淫液にまみれて、悲しい鳴き声を上げている。
「△△△、あなたの力も必要なのよ。あの弓を取ってきなさい」
「はい」
私はバサッと翼を広げ、水黙りの中央まで飛んでいき、恐る恐る鳳凰弓に指を触れた。
かつての経験から、また弾き飛ばされるかと思いきや、何事も無く弓を掴み取ることができた。
私は鳳凰弓を持って帰還すると、淫魔さまは私に指示を出した。
「その弓をあなたの体で、穢しなさい」
「えっ?」
「その弓は、かつて人間達が妖魔王と対抗するため、あなたの先祖が使っていたもの。
その血筋を引くあなたなら、冒涜の効果がより高いわ」
私はすぐに淫魔さまの望みを理解し、鳳凰弓を持ち直した。
「鳳凰弓、今まで私を守ってくれてありがとう。これからも、私や淫魔さまのために、力を貸してね。
ふふふ、こんないやらしい液体に漬けっぱなしにされて、気持ちよかったかしら?」
私は鳳凰弓にこびりついた淫液に舌を這わせた。
おびただしい人間から濃縮した淫液の味は、とてもねばっこくていやらしかった。
私はさらに弓の端の部分をアソコにあてがい、聖なる弓をオナニーに使った。
「はあぁん!ああぁ、気持ちいい……気持ちいいよ!」
あそこにかどをこするたびに、弓にはどす黒い魔力が宿り始めた。
「ああぁん……ははは、鳳凰弓……あなたも堕ちるのよ……私と一緒に、
今度は人間を堕落させるために、淫魔さまに忠誠を誓うのよ!」
時々守護精霊の悲しい鳴き声が聞こえるが、やがてその声もいつかは弱まっていった。
そして、弓に彫られた鳳凰の柄は、邪悪なオーラを帯び始め、淫猥な絵柄となっていく。
「ふふふ……四聖具の一つともあろうものが、無様だわ。
こいつが使えるようになれば、ほかの聖具ともやりあえるようになるわ」
淫魔さまの囁き声を聞いて、私は止め処の無い淫欲に導かれて、いつまでもアソコに弓をこすった。