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【朝鮮半島ウオッチ】北朝鮮、モロッコからパキスタンにかけ中東に6000人を派遣、非合法活動に米国が注目 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:朝鮮半島ウオッチ
経路も問題だ。ウィキリークスから流出した米文書によると、3年前、中国・北京経由の空路で、北朝鮮がイランへミサイル(部品)を輸出したことを把握した米国は中国に通告、阻止を試みたという。結果は不明だが、その後、中国が阻止を実行した形跡はない。友好国の中国経由で行われる大量破壊兵器の遮断は事実上、困難とされる。
北朝鮮は核兵器の量産時代に入る?
2002年秋の北朝鮮ウラン濃縮疑惑発覚以来、8年が過ぎた。核問題を扱う6カ国協議は03年夏にスタート。この間、国連安保理常任理事国の米中露と周辺国の日韓は、北朝鮮の核開発を阻むどころか欺かれ続けた。
ウラン濃縮による核開発は、プルトニウム型核爆弾と異なり、交渉による(核施設稼働)中断・凍結が難しいとみられている。濃縮施設の地下建設が可能であるため、秘匿が比較的に容易で、複数の施設での核物質生産ができることから阻止が難しいのが理由だ。
3男、金正恩氏のデビューに合わせるように、ウラン濃縮施設を世界に公表した金正日総書記の狙いは、近い将来の「核の量産時代」の強調だ。北朝鮮が「核保有国」としての存在をさらにアピールするのは確実で、2度の核実験を行った北朝鮮・北東部の咸鏡北道・豊渓里では人や車の動きが活発化している。
「ウラン濃縮問題は実に深刻…」
日米韓当局者は、北朝鮮への有効な手だてをどうすれば見つけられるか真剣に悩んでいる。