で、今日のニュースで明治の監督が、涙目で「とにかく早稲田に勝て」とはっぱをかけていた。僕は、ああ、明治の負けだな、とわかりました。勝て、倒せ、攻めろ、というのは敵に対する怨念と劣等感です。指導者がこれではいけない。早稲田は伝統的に、相手に対する憎しみや勝ち負けは度外視して、黙々と稽古をする。体重が20キロ違っても、必殺のタックルを研究する。そして大西監督の世界一のラグビー理論、接近、展開、連続で、小柄が大男に知恵で勝つ。
敵に勝つのではなく、自分に勝んだよ。だから試合が終わればside off 両者礼。敵も味方もない、でドロドロのユニフォームを交換する。