4日に開業した東北新幹線八戸―新青森間の「はやて」乗車率は、開業日から1週間の1日平均で23%だったことが13日、JR東日本盛岡支社のまとめで分かった。2002年12月に開業した盛岡―八戸間が38%だったのに比べると、鈍い出足となった。また、JR津軽線で4日から運行が始まったリゾート列車「あすなろ津軽号」(新青森―蟹田)の乗車率は26%だった。
まとめは新青森、七戸十和田各駅の新幹線自動改札機の利用者数を集計した。
八戸―新青森間の乗客数は1日平均6500人で、前年の特急列車の利用実績と比べると16%(900人)増加。上りは3400人で前年比21%(600人)増、下り3100人で同11%(300人)増だった。
全座席数に対して乗客数の割合を示す乗車率は、週末2日間(4、5日)の平均が29%、平日を含めた7日間では23%に低下した。
盛岡―八戸間が開業した当時の乗客数は、1日平均9900人で前年比55%(3500人)増と伸び、乗車率も4割近くに達した。
同支社は八戸―新青森間の状況について「開業からまだ1週間で、開業日にダイヤが乱れたこともあり、多いのか少ないのかまだ評価できない」(運輸部輸送課)としている。
各駅の1日当たりの乗降者数は新青森が6300人、七戸十和田が900人だった。
また青森―大館秋田間を1日6往復しているJR奥羽線の特急列車「つがる」の乗客数は、4日から7日間の1日平均で840人。乗車率は28%だった。
リゾート「あすなろ」の1日平均の乗客数は、JR大湊線を走る「下北号」(新青森―大湊)が110人だったのに対し、「津軽号」はわずか40人にとどまった。
あすなろの定員は1編成(2両)当たり76人で、津軽号は新青森―蟹田間を1日1往復している。同支社によると、津軽号は週末の4、5の2日間で約100人の乗客があったが、平日に苦戦したという。