アメリカ軍普天間基地の移設問題を巡って、沖縄を訪れている菅総理大臣は、住宅地に囲まれた普天間基地や、日米合意で移設先とされている名護市辺野古の沿岸などを、自衛隊のヘリコプターに乗って上空から視察しました。
17日から沖縄を訪れている菅総理大臣は、18日午前、航空自衛隊の那覇基地から自衛隊の大型輸送ヘリコプターCH47に乗り込んで、上空から沖縄に集中するアメリカ軍基地の状況を視察しました。この中で菅総理大臣は、宜野湾市の上空から住宅地に囲まれ、「世界一危険」とも言われる普天間基地を視察したのに続いて、5月の日米合意で普天間基地の移設先とされている名護市辺野古のキャンプシュワブの沿岸などを視察しました。キャンプシュワブに隣接する浜辺では、住民グループが砂浜に様々な色の布を敷いて、英語で「NO BASE」(基地はいらない)というメッセージを書いて、上空から視察する菅総理大臣に向けて移設反対を訴えていました。菅総理大臣は、18日午後、普天間基地を訪れて、沖縄に駐留するアメリカ軍の責任者から説明を受けたあと、今回の訪問を受けた記者会見に臨むことにしています。