記事入力 : 2010/12/18 13:17:20
「偽バイアグラ」韓国で大量生産、初の摘発
食品医薬品安全庁は17日までに、性的不能治療薬「バイアグラ」「シアリス」の偽物を韓国で大量に製造、流通させていた業者を初めて摘発した。韓国国内で摘発された性的不能治療薬の偽造品摘発としては最大規模で、これまでに成人400万人分が市中に流通したとみられているが、流通先は特定困難だという。バイアグラなどの偽造品はこれまで、中国などから持ち込まれるのが一般的だった。
同庁によると、偽造グループの69歳と48歳の男は、昨年2月にソウル市銅雀区大方洞の商店街にオフィスを設け、中国から医薬品自動包装機器と偽物のバイアグラ、シアリスを持ち込んだという。
容疑者らは薬品を包装するホイル、包装容器、紙箱まで本物そっくりに偽造した上、偽造防止ホログラムまで付け、肉眼では区別が難しい偽造品を生産した。
容疑者らが生産した偽造品は421万錠に達し、このうち400万錠がブローカーに流通した。本物の価格は1錠1万5000-1万8000ウォン(約1080-1300円)するが、偽造品は同500ウォン(約360円)で販売し、20億ウォン(約1億4400万円)を荒稼ぎしていた。
問題は流通網が複雑で、実際の消費者の被害状況を把握できないことだ。アダルトショップやインターネットで購入したり、携帯電話のショートメッセージ広告で購入した場合などは、偽造品の可能性が高い。心血管疾患患者が偽の性的不能治療薬を服用すると、心筋こうそく、心不全などの副作用を起こす可能性がある。
金慶和(キム・ギョンファ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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